不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

四月二四日、カツカレー

 出社したら後輩がいた、「おはようございます」「おはよう、来たんだね」「ええ、一応やる事あって」。隣の部署は誰もいないようで、こちらの部署は二人だけだった、いつも金曜は週の最後だからと結構人がいるのだが今日は閑散としていた。月曜は週の初めだからとこれまた結構いるのだが今度の月曜はどうだろう。方々に連絡したり、小さなトラブル対応をしたりと、細々とした仕事を進める。

 何を喰おうと外に出たら、いつも行列ができているカレー屋に列がなく、中を覗いたら空いている上に目があった店員に「いらっしゃいませー」と言われてしまったのでそのまま入る。カツカレーを喰らう。こういう時はカツカレーだ、どういう時だ、嬉しい時でも悲しい時でもどういう時でもカツカレーを喰うと景気がよくなる、パッとなる、腹はパンパンになるから体調悪い時は避けろ。カツカレーはカツもカレーもポテンシャルを発揮できているのかという議論がある。どちらが主役なのかという議論もある。個人的には八割ずつポテンシャルを発揮して相乗効果でその上をいっているように思い、主役なのはあくまでカレーだと考えている。

 だいたいの作業が終わったら会社を出てしまう、17時だった。夕飯はタラのマスタード醤油炒め。「土日は何をしようかって話にならないね」「何もできないからな」「家で何をしよう」「明日考えよ」。たぶん本を読む、映画を見る、音楽を聞く、散歩をする、カミさんと話す、テレビは見ない。人に会いたいとは思わないが、街を散策したい、寄り道したい。どこかに行きたい、そのどこかがない今。