不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

また再読

 西尾維新戯言シリーズを再読した勢いで、森博嗣の『すべてがFになる』も再読、これ一冊は妙に好きで、売っては買い直すを何度か繰り返して、今回はまだ本棚にあったのでそれを取り出した。いつもはこれだけで満足するのだが、今回は続きも読みたくなって、さすがにS&Mシリーズ全て買い直すのは嫌だったので他のは図書館で借りた。長編全十作。いま読むと、もうミステリの謎解きには自分は興味ないんだなと思う。事件が起きた、謎があるらしい、くらいの認識であとは物語の流れや登場人物の会話、意識の流れみたいなものを楽しんでいるだけだった。島田荘司本格ミステリにハマっていたのはもう四半世紀前の事だ。

 このシリーズを読んだのはノベルス版しか出ていない時で、最終作『有限と微小のパン』が1998年、確か俺が読んだ時にはシリーズ作品全て出ていたはずだから99年くらいのはず。今回全部読み終えてからネットで検索したら、シリーズ続編というか、番外編というか、とにかく続きの作品があると知った。正確に言うとあるとは知っていたが、もうこれ十作で終わりにして、森博嗣からも離れてしまったので読む気がなかった。今回せっかくなので、何がどうせっかくなのか、ともあれせっかくなので、借りて読み始めている。2004年に出た一冊で、15年ぶりに続編を読む事もあるんだな。何となくあの時ではなく今読める事がよかったように思う。