不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派アイリッシュマン日記

 Netflixでの配信前に『アイリッシュマン』が劇場公開される、他のいくつかの作品も劇場公開が決まっているそうで、新しい形といえば新しい形の興行と言える。配信作品は「映画」かという議論はNetflixが流行だしてから喧しくなって、いまどういう状況にあるのかは知らないが、「映画館で見る事だけが映画鑑賞」とは全く思わないけれど、「映画館で映画を見る事だけで得られる映画体験」はあるだろうと思う、映画体験って何だよと問われればすぐに返事はできないのだが。

 『アイリッシュマン』の上映時間は長くて、長いからこそ映画館で見た方がいいと思って本日見に行った。とはいえ209分、さすがに長い、寝たらどうしよう、Netflixで見返せるからいいかと気楽に構えよう……と考えていたのだが、209分が全く長くなかった。なんだこの作品は、すごい、監督俳優はもちろんのこと一から十まで一級品でできた極上の作品。斬新な事はなく、派手さもなく、だが何もかもを現在形で更新して辿り着いた前人未到のマフィア映画。脱帽。

 映画の余韻でふわふわしながら時間を潰し、カミさんと合流してココイチで夕飯喰って帰宅。寒い、炬燵でカフェラテを飲む。「火鍋の香りがする」という貰い物の入浴剤を入れた風呂に入り(湯に入れたらそうでもなかった)、日記を書いて、寝る。今日は寒かった、ようやく冬か、秋はどこにあったか、明日も寒いか。