不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

昔の写真

 免許の更新だった、こういう機会しか行かないので是非とも鮫洲運転免許試験場に行くつもりでいたのだが、雨やら何やらタイミングが合わず、更新できなかったでは困るので新宿運転免許更新センターへ行った、ここもまたこういう機会でなければ行かないといえば行かない。無事に更新、優良ドライバー、運転しないから優良ドライバー。撮り直した写真を見て、五年経ってもあまり変わらない気がしたので、並べて姉に送ってみたら、現在と五年前とを間違えたのでやっぱり変わっていないようだ。若い時に老けて見られると、老けてから若く見られがち。

 随分前の事だが段ボールの底から写ルンですが出てきた、もちろん何が写っているのか、いつのものなのかもわからない。そのまま放置していたのだが、先日ふと現像してみる気になった、もう現像をしてくれる店もめっきり減ってしまった。店員曰く、2000年に有効期限が切れたフィルムなので発色はおかしく、中には現像できないものもある。それは仕方ない、お願いした結果25枚中、何が写っているかわからないものが七枚、あとは発色がおかしくともわかる写真となった。

 どうやら家族で暮らしていた家から姉と二人暮らしをする引っ越し時に撮影されたもののようだ、という事は2003年、撮影時点ですでに有効期限を三年も過ぎていたのか。荷物を整理中と思しき光景、一休みしている俺と姉と、姉彼氏(現・夫)、そしていまや亡き前猫パブロの姿も。あと、ピカソの絵を写真に撮っているが、これは親父がバブル期に買ったもので、本物だと言っていたが引っ越し前に改めて確かめてみたら「コピーです」と言われて贋作ですらなくて爆笑した絵だ。コピーだとわかってから撮ったのか、何故わざわざ撮ったのかは忘れてしまった。16年前の俺も姉も姉彼氏も、さすがに若いとは思うものの、変わった老けたというほどでもない気がする。この頃、いま一緒に住んでいるカミさんと出会ってもいなかったと思うと、そういう時があったのは当然なのに、不思議な気分になる。

 何が撮れているかわからない、それはフィルムカメラのおもしろさの一つである、あくまで素人にとっては。現像できなくなったり色がおかしくなったりしては本末転倒だとしても、陳腐な比喩だが、タイムカプセルのようで、フィルムっていいなと思う。それこそ長らく使っていないNATURAを引っ張り出して使おうか。

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