不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

さんくすゆー

 風が吹き、嵐呼び、天空高く龍が舞う。これまでもネタにしてきたように生粋の雨男で東京に住んでいる私の誕生日である本日、東京に大型で強烈な台風が直撃している最中、皆さんいかがお過ごしでしょうか、いかがも何もないか。さすがに台風は管轄外なのですが(雨が管轄内だとも思っていないが)、甥っ子から「龍ちゃんおめでとう、台風おめでとう」と後半はどうかと思う動画メッセージが届き、姉からは「台風のようにたまには気遣いを忘れて好きにやることも大事」とうまい事を言われ、友人たちからは「そろそろ台風は無関係という主張を取り下げていただきたい」「とうとう台風まで起こせる雨男に成長したのね」「天変地異を呼ぶ男、おめでとう!」などと言われてしまった。まさかこの日に直撃するとはなぁ。

 被害も出るであろう時に浮かれた日記を書くのもどうかと思ったものの、いつだって誰かの誕生日であり命日でありグッドデイでありバッドデイなのだから、気にしたところでそれこそどうしようもないのでこうしてキーを打ち続けている次第であります、本日をもって三十代ラストの39歳になりました、サンキュー。

 この一年、唯一あったいい事といえばカミさんの病気がかなり快復してきて、丸一年経ってようやく本当にホッと安心できるようになった事か、これだけでもお釣りが来るといえば来るほどなのですが。俺自身といえばあまりよろしくなく、何度か書いていたけれど、寝込むほどの病気にかからなかったが心身共に、ずっと疲れて、ずっと不安定で、いまもそれが続いております。いつ終わるんだろう、これ。

 来年は四十で不惑だそうですが、不惑どころか引き続き惑ってばかりの一年になりそうで、この年齢に惑うからわざわざ不惑などと言うのだろうと一人で理解しております。友人なり会社内なりで大きな選択をした人たちがいて、彼らを見ていてもう少し視野や範囲を広げたり、新しいところへ行ったりしてもいい、まさに姉のメールのようにもう少し好きなように生きてもいい気がしてきました、これまで好きに生きていなかったのかと言うとまぁそんな事もないのだけれど。

 いつもこの日の日記に書いている「漂えど沈まず、和して同ぜず」という言葉と共に、ピーター・ブルックのこの言葉を胸に刻んでおきたいと思います。

 死守せよ、だが軽やかに手放せ。