不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

二度見に行った映画

 数日前に「劇場に二度見に行った映画は『ダークナイト』と『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』と『地獄の黙示録 特別完全版』だけ」と書いたが肝心なものをうっかり忘れていた、『シン・ゴジラ』も二度劇場に行っている、DVDも買ったし配信でも見た、『シン・ウルトラマン』は期待と不安が半々。あと、いままさに書いていて思い出した、これは何度か見に行くのが前提となっている気もするのである意味でノーカウントでもいいかもしれないが、『マルホランド・ドライブ』があった、初めてのデビット・リンチ映画、意外とリンチ作品は見ていない、ドラマだけど『ツイン・ピークス』が見たい。

 劇場に二度見に行く事が少ないのは他の作品の方が見たいからだ、気に入ったものはむしろDVDなどで見返す機会があろうが、見ていないものは機会を捉えて見ないとそのままずるずる未見のままになりがち、もし二回劇場に行くのなら二作品見たいと思っている。どんなに好きでも、傑作だと思っても一回、見ても二回程度でいいと思う作品もある。最近では『マッド・マックス 怒りのデスロード』がそうで、劇場で見て興奮してDVDも買ったけれど見ていない、配信でも見ていない、見ようかなと思う時もあるが見ていない、こう書いたら近いうちに見るかも。

 これまでで一番見た映画は何だろう、たぶん『ゴッドファーザー』だろう、年に一回くらい見ている。それ以外ではもっとも見ているのはおそらく『リプレイスメント』という映画だ、キアヌ・リーブス主演のアメリカン・フットボールの、どちらかといえば憎まれ役であるスト破りの側の選手の話で……と書いたところで、前に見た時に日記に残していないかと検索したら出てきたので転載。

 キアヌ・リーブスジーン・ハックマンが出ているアメリカン・フットボールのスポコン映画なのだが、物語は単純、セリフも陳腐なのに、やたらと気に入っている。公開時に見に行った時は、俺含めても一桁の客しかいないような映画なのに……思わずDVDを買って、時々見直している。


 思うに、この題材がグッと来るのかもしれない。タイトルの「リプレイスメント」とは代理選手の事。アメフトのスター選手がストで出場しなくなり、その代理として様々な(元)選手が収集される。キアヌはクォーターバックジーン・ハックマンはコーチの役。


 単純と書いた通り、試合はうまく勝ち進み、観客からの支持も得るし、愛しいあの娘とも結ばれる。なかなか爽やかで、見終わった後、すっきりする。だけど、一番いいのは試合の後、彼らはスターにはならない事だ。代理は代理のまま、元の生活に戻っていく。その「代理である」という事実を、下手にキレイにせずに、そこだけは淡々と貫いたのが、凄くいい。*1

 何度も見たいのだが、何故か躊躇してしまうのが『ソナチネ』『キッズ・リターン』。そして『ジョーカー』は、もしかしたら劇場にもう一回行くかもしれない。