不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

祭りと迷宮

 ラーメン喰って帰る道すがら、神社で秋祭りが催されており、20時過ぎだというのに人手も屋台も盛況だったものでふらふらと入る。わいわいがやがやというひと気と熱気にあてられて、つい屋台で豚バラ串とみたらし団子を買ってしまい、二串くらい大丈夫だろうと喰ったら腹がパンパンで悔やんでも後の祭り、うまかったしこういうのも祭りの味さと強がるが苦しいのは変わらず。屋台で買い物をするたびに思うが、一流レストランではないその辺の店なら屋台のオッチャンオバチャンニイチャンネエチャンくらいのざっくばらんな対応でいい、その方がいい、近づきるのは嫌だけど遠すぎるのも嫌だ、ぶっきらぼうなのはいいけど丁寧すぎるのは嫌だ、まぁこれも屋台の気分にあてられて思うだけかもしれないけれど。

 俺は喫茶店でも服屋でも不動産屋でもどこでもそこの人とのその場限りの社交がうまい、とカミさんは言う、意識していないがその場だけのちょっとしたやり取りを楽しんでいる向きはあるのでそう見えているのかもしれない。「龍さんは心のドアは開いている、門戸開放している」からうわべの社交はうまいけれど、「いざ中に入ってみると入り組んだ迷宮で目的地にたどり着かないし会えないんだよね」と遠い目をしながらカミさんが言っている。そうですかね、私は知りません。