不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

十五

 仕事で会った人から、何の話の流れだったか「ご両親はお元気?」と聞かれたので、母は亡くなりました、今日が命日ですと答えた。「亡くなられたのはいつ?」、十五年前です、「お若かったんですね」、当たり前だが一年ずつ母の年齢に近づいている。十年経った時に一区切りついた気がして、十年までは妙に長く感じていた、十年過ぎてからは長さもあるけど短さも感じている、時間は一定の速さで流れているはずなのに。母が好きだったヨーヨーマによるバッハ「無伴奏チェロ組曲」を聞いている。決めたわけではないがいつの間にか今日聞くようになった。