不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派小説的思考塾日記

 午前から昼にかけて身体はだるい、頭は働かないと絶不調で風邪でもひいたのかと思ったが、ふと気圧の確認をしたらだだ下がっていたのでこれが原因だ、午後から気圧が通常になり、原因がわかったせいか幾分マシな状態になった。

 午後、巣鴨に行き、保坂和志の「小説的思考塾」へ。修羅場の合間にネットサーフィン(死語?)をしていたら存在を知って、申し込んでみた、四回目らしく今回の題目は「人称の問題」。保坂氏のトークは初めて聞くが、エッセイやコラムの語り口そのままだった、あっちいったりこっちいったりしながら、だけど戻ってくる、それでも今回はわりと脱線少なめでまとまっていたようだが。人称の考え、捉え方が小説そのものへの捉え方になるし、比喩(あるいは比喩ではない)的表現につながっていく、という話、かなりざっくり書いたので間違っているかも。終盤に「書くという行為それ自体にある抑圧」という話が出て、その抑圧から小島信夫は自由であった、たとえば橋本治は『草薙の剣』を書くのに綿密なノートが何冊もあって「抑圧を作っているようだった」、保坂氏はそれを否定はしないものの「自由ではない」と指摘していた。なるほど、たしかに橋本治はどこか自らに抑圧を課していたような部分があったように思う、ストレートに借金がそうであったかもしれないし、書きたいものが溢れている事もそうだったのかもしれない。果たしてそれが「自由ではない」事になるのかは、俺にはわからず、今回はその点はそこまで話が広がらなかった、質問時間も事前に来ていたメールだけで終わってしまった、主テーマではないので仕方ないか。おもしろかったので次回も参加するかも。

 帰宅。あとは家でいつも通りにだらだら読書をして過ごしたのだが、土日で読まねばならない仕事の資料は一ページも読んでいない。