不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

The Raconteurs at マイナビ赤坂BLITZ

 ジャック・ホワイトが好きで、彼のかかわっているバンドの音源はよく聞いているのだが、ライブはThe Dead Weatherに行っただけ、それもライブ一回のみだったから貴重な機会なのだが。中でもThe Raconteursが好きでいつかライブで聞きたいと思っていたが、ジャックは日本に来たがらないと聞いた事があるし、そもそもラカンターズが活動をしていなかったので縁がないと思っていた。すると今年活動し出して、新譜も出すという。フジロックサマーソニックに来るかもと思っていたら、単独来日する、しかも一ヶ月後、チケット発売は一週間後と突然アナウンスがあったので慌てたものの、無事にチケット購入、本日参戦となった。

 勝手なイメージだがここ数年のジャック・ホワイトは気難しい天才のように思っていたので、はてさて今日のご機嫌はいかがと半ばヒヤヒヤ思っていたら、出てくるなりハイテンション、ご機嫌よろしゅう、終始キレッキレで暴れまくり。たぶんソロは己の音楽を追求するため神経立たせてステージに立っているのだろうが、今日は気心知れた幼馴染バンドなだけに、別に好きなようにすればいいや、という気分だったのではないか。他のメンバーも好きなように暴れていた。唯一キーボードだけおとなしいし、肝心のキーボードメイン曲はジャックが弾くしでかわいそうと思っていたら、彼はツアーメンバーらしい、ならいいか(いいのか)。

 確認したわけではないがステージ上を見ている限り、セットリストは定まっていない、ジャックがメンバーに耳打ちをするか、少しギターを弾いてわからせてから次の曲へ行っていた。さらに一曲一曲もジャムセッションばりにあれやこれやと仕掛けていて、メンバーが楽しんでいるのがオーディエンスに伝わってきてまた盛り上がる、いい循環。こういうバンドで、あそこまで盛り上がるのは大したものだ。終わってから「see you soon」と言っていたが、本当にすぐ来るのだろうか、レコ発ツアーか、来るならもちろんまた行きたい。新譜も楽しみだ。

 このライブでは事前通知があった通り、スマートフォンは入場時にロックされるポシェットに入れられて、場内では使用禁止だった。おかげで写真撮影、メールなどでの操作時の画面の光がなかったので、見ている側もストレスなし。難点は退場時に少し時間がかかる事くらいか。他もこうしてほしいくらいだった。

 音楽に流行り廃りあり、いろいろな音楽を聞きたいと間違いなく思うし、ロックが元気なくバンドという形態の勢いもなくなっている昨今だが、俺はやっぱりこういう音楽とバンド、つまりはロックが好きだなと改めて思うのであった。