不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派ようわからん日記

 映画を見に行く気力がわかないというよりも、映画館に行く気力がわかない、休日に電車に乗って混んでいる都心に行く気力がわかない、せめて他に一つ二つ用事でもあればそのついでに行くのだが、最近は一つでも用事をこなせばもういいやと帰りたくなるし、そもそも用事を作らない。だから歩いていけるところにだけ行っていて、今日も近所の吉祥寺の映画館へ行くのであった。

 見たのは『サスペリア』。元の作品は未見。美術やカメラワークがよいものでウットリしながら、しかし全てが意味ありげに見えたのでわりと注意深くしていたつもりなのだが、結果、抜群におもしろかったのにさっぱり理解できなかった。みんなここで何が起こったのかわかったのか? こういうのは理屈ではないにせよ、筋はうっすら見えてくるものだが……。悲鳴はあるけど恐怖はない、現代のホラー。

 居酒屋で早めにメシを喰らって帰宅し、カフェオレを飲みながらNetflixでもう一本。配信されたばかりと思しき『セレニティー: 平穏の海』。マシュー・マコノヒーアン・ハサウェイが主演で、スティーブン・ナイトが監督脚本ならと思って選んだのだが、退屈でウェッティなサスペンス映画だなぁとぼんやり見ていたら、中盤で突如実存を問いかける、バーチャル・メタ映画に変容していき、は~~?? と驚いて、そのまま終わってしまった。何やこれ……。何を思って脚本を書き、監督したんや。詳しくは書かないけど、こういう映画ならこういう映画なりにやりようがあると思うのだが、たどたどしいままで。マシュー・マコノヒーアン・ハサウェイも特に魅力的でもないし、なんなんやこれ。評判どうなってんだろ。

 どうにも理解に苦しむ二本を見てしまった。入浴。日記書き。読書。寝る。