不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派中途半端日記

 不動産屋へ行く。昨日電話があって、「大家さんがカクカクシカジカの理由で次の更新はなく、二年後に退去してほしいと言っている。先日更新の契約を交わして契約書には『二年後も更新する権利がある』と書かれているが、それを訂正させてほしい。またこういう場合は更新料をいただけないのだと大家さんに言って、その分はお返しする」という話だった。すでに契約は交わしているから、こちらが断固拒否の姿勢を見せればたぶんもう一度の更新はできるだろうが、それなりに良好な関係を結んできたし、ギスギスした中で四年過ごすよりも、よい雰囲気で二年過ごす方がいい。大家の中には更新料を戻さない人もいる中で、戻してくれるそうだし、まぁしかたない、了解承諾の旨を伝えて、本日ハンコをもって伺ったというわけである。
 だが、正直言って戸惑っている、動揺している。大家の都合での退去の可能性がないとは思っていないけれど、何せ先日無事に更新したわけだし、あと二年、引っ越してから数えて四年でまた次へと引っ越すとは考えていなかった。物件を探すのも、街が変わるのもそれなりに楽しいのだが、引っ越し作業は自体は大嫌いで、また箱詰めをしなければならないのかと思うだけでうんざりする、もちろん持ち家ではないからいつの日にかあるのだができるだけ先延ばしにしておきたかった。
 それだけでなく、次の引っ越しのタイミングでは本格的に家購入を考えねばならない、考えねばならないらしい、友人知人を見ていると確かに買っている人はそれなりにいるし、ローン、ですか、ですよね、ローンを考えれば一年でも早く買った方がよいとも言われている、言われているのか、言われているんだな。しかし、どうにもこれまでふわふわと生きてきたもので、そしていまもふわふわしながら生きているので、頭が着いていかない。終の棲家がどこかなんてみんなどうやって決めているのだろう。みんなお金があるんだな、財テクってやつをやっているのか? 俺だけ取り残されているのか? みんなどこでそういう知識を仕入れて、しかるべきタイミングでしかるべき事をきちんとしているのだろう、しかるべき事ってなんだ、みんなどうやって「大人」になっていったのだろう、不思議でしょうがない。俺は全然大人ではない。世間ズレしたガキそのものだ。二年後の自分の人生なんて何も見えない。確定したものは何もない、確定させられない。中途半端なままでいる。などと湿っぽく書けばカミさんに叱られる、叱られはしないが、「何を言っているの?」と呆れそう。
 「次の物件、賃貸でも購入でも、相談したい」と伝えて不動産屋を去り、喫茶店で昼飯を喰って、会社へ行く。昨日電話があって、相手は終日外出していた上司で「あの案件、明日先方に送っておくといいと思うんだ……来てくれる?」と言われていたのだ、あんたが外出してなければ金曜に処理できたじゃないかと思うが遊んでいたわけでなく、むしろ誰よりも仕事している上司なだけにそうは言えず、「出ますよ」と言う。「俺は昼に出ていて、チェックした書類を置いておく。出るのはいつでもいいよ」と言われるも、ならば行くのは午後しかないのだが、短時間でも会社に出れば中途半端に時間を喰い、他の予定は入れられなくなるわけで、実際その通りになった、終わってすぐに会社を出て、もう家に帰った。中途半端な一日だ。
 昼寝をしてから読書。夕飯は豚肉の味噌漬け、コールスロー、白米、けんちん汁。食後にカフェオレ、今日はホットでも大丈夫だったが明朝用にアイスを仕込んでおく。読書。入浴。日記書き。読書。寝る。愚痴っぽい日記になってしまった。