不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

明けの相談

 連休明けの月曜日、ぼちぼち帰るかというタイミングで後輩がメシを誘ってきた。普段誘わない後輩が。こういう時はあれだなと思ったその通り、悩み相談である。休み中に考えていたのだろうか、相談相手に俺を選んでいいのかと思いつつ、適当な店に入り、料理をつまみながら話を聞く。給料の面から仕事内容までいろいろと話しているうちに、「俺は俺自身の行く末もわかっていない、人生設計すらない、そんな男が君に何を言えばいいんだよ」と正直な気持ちを言ってしまう、後輩は笑いながら「僕もですよ」と言った。「心配せんでも、みんなそれぞれ、それなりに不幸やから」とは『セトウツミ』に出てきたセリフだ、時々思い出す。俺だけではない、だけど、俺の不幸や問題は俺のものだし俺だけの事なのだ、とも思ったりする、俺はもはや化石のように生きていこうかと思うがそれが具体的にどんな事なのかはわからない、戯言だ。喫茶店に場所を変えた悩み相談はいつの間にか取り止めのない話になって、気づけば三時間近く経っていた。小雨降る中、「また明日」と言って別れた。