橋本治『草薙の剣』(新潮社)。10代から60代までの「生」の漢字がつく六人の男たちと、その周りにいる名も無き人たちの生活と人生を描く事で、日本の100年という歴史を紡いでいく。誰もの人生がわりと中途半端に終わった気がするのだが、それは生の継続に終わりなしという事だろうか。著者の昭和史を題材にした小説はどれも好きなんだけど、本作の意図や仕掛けはいいとしても、小説自体はまあまあだったかなと思う。タイトルの意味は最後にわかるが、ふーん程度でした。装丁は平野甲賀。本書の前に出た『九十八歳になった私』は読んでないし、たぶん読まない。
- 作者: 橋本治
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2018/03/30
- メディア: 単行本
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- 作者: 小山田浩子
- 出版社/メーカー: 新潮社
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