不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

時間が欲しい

 いまは無性に本が読みたくて、空き時間はひたすら読書に使っている。反動がありそうで怖いが、とりあえずいまは熱に浮かされるがままだ。そうすると、当然他の時間が削られる。俺の主な趣味は映画、読書、音楽で、音楽は読書の最中にも流せる。日本語歌詞やもはや覚えてしまった英語歌詞などは邪魔をするがそれ以外なら読書と共に楽しめる。音楽を聞きながらだと集中力は下がるという説もあるし、ながら聞きだと音楽をじっくり楽しめないのも確かだが、まぁそれはそれとして一挙にできなくない事もない。結局削られるのは映画になる。実際、今年に入ってからの劇場での鑑賞本数は極端に少ない。Netflixで見る機会も減っている。強く見たいと思っているものはきちんと押さえているのだが、強く思わない作品はどうしたって取りこぼし、そういう作品の中に秀逸なものがあったりするのだ。だが仕方ない。時間も体力も有限である。睡眠や食事の時間を削る人もいるだろう。たまに「この人はどういう生活をしているのだろう」と不思議に思う人がいる。あっちいったりこっちいったり、あれを見たりこれを見たり、あれを読んだりこれを読んだり……。おそらく言わないだけで、何かしらを削っているのだろう。もしかしたら魂を削っているのかもしれないし、自然にそれができる超人もいるかもしれない。だが俺は凡人で、そこまではしたくない。ちゃんと寝たい。食事の時間もいる。なんならボンヤリする時間だって欲しい。いらないのは仕事の時間だが、仕事をしなければ生活できない。ままならぬものである。まぁ仕事も嫌いというわけではないしな。有限だからいい、おなかいっぱいにならなかったらきっとうまいものも空しい、なんて話もあるけれど、実際に無限に喰えるようになった人間はいないのだから、有限である事への強がりかもしれない。そんなifは置いておいて、とにかく現実は時間も体力も限りあるわけで、凡人の欲張りな俺は、あれもこれもと思いながら、適当に配分を変えながら楽しんでいくしかないのだ。いまは読書を楽しんで、きっとそのうち映画の熱が再燃するだろう。それでよいのだ。という事をふと思って、一息で書いてみました。終わり。