不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

最近読んだ新書

 森本あんり『宗教国家アメリカのふしぎな論理』(NHK出版新書)。『反知性主義』(読んだけど、ここに感想書いてないな)の著者による、アメリカの奇妙な宗教観(というか、変節したキリスト教)からなる「富と成功」の福音主義反知性主義など、アメリカの過去と現在を分析。ちと固いけど、わかりやすい。まぁタイトルにある通り、不思議っちゃ不思議なんだけど、では不思議ではない、「普通」の国というのがあるのかといえば、そんな国は存在しないんだよな、とも思った。どの国にもその国の文化や伝統、論理があるのだ。本書からは外れる感想だけれど。

 中島義道『七〇歳の絶望』(角川新書)。義道先生の日記と聞けば読まないわけにはいかない。時折り哲学の話が出てくるが、だいたいは本当に日記。日々充実して楽しそうに読めるけれど、《無限に空しく、絶望的》だそうです。どういう感覚で過ごしているんだろう。7歳で絶望して、ついに70歳。……長生きしそう。
七〇歳の絶望 (角川新書)

七〇歳の絶望 (角川新書)