不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

武道館に日の丸ちゃんとある

 エレファントカシマシ新春ライブ 二〇一七日本武道館へ行った。ちょうど一年前の新春ライブ以来のエレカシのライブである。大きなハコではお馴染みのストリングスチームは今回はおらず、バンド+キーボード(サニー、俺は初めてで蔦谷好位置とは違う音でなかなよかった)+ギター(もはや第五のメンバー、ヒラマミキオ)という編成。ゆらりと出てきての一曲目は“「序曲」夢のちまた”だった。
 セットリストを見ればいわゆる定番曲を中心としており、それらはもはや(贅沢な話だけど)聞き飽きるほど聞いているのだが、今回はご機嫌絶好調な上にやりたい放題大暴れの宮本浩次と、それにきっちり呼応して場を上げていくバンドの連携が完璧で、熱量がいつも以上にこめられており、気づけば2時間40分、圧巻のライブパフォーマンスだった。中でも白眉は“珍奇男”のメチャクチャだけどクソかっこいいアウトロ、“はじまりは今”を歌い終わったのにまた歌った一節、唯一無二“rainbow”、最高“待つ男”の四曲。終わって、何だかとんでもないライブを見たなと少し放心するほどだった。とりあえずライブ当日の簡単な感想を認めておく。
 そういえば、一年前にコードレスになったはずの宮本のマイクは、いつの間にやらコードが復活しており、スタッフ苦肉の策だろうか、やたら長い仕様になっていたが、所狭しと駆け回る宮本はやはりスタンドに絡めてビーンッとなっていた。まぁこの光景もエレカシライブの醍醐味だよな。