不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派神経消耗日記

 今日は映画を二本見る予定。まずはザ・ウォークを選んだのだが、俺は高所恐怖症の気がある。あるというか、そうなのだ。だからこの映画も出来不出来にかかわらずスルーしようと思っていたが、昨夜『テロと文学』という9.11(とイラク戦争)とアメリカ文学について書かれた本を読んだもので、だったら間違いなくWTCの鎮魂歌であろう本作も見ておこうと思ったのだ。思ったのだが、怖いものは怖い。もちろん映画はフィクションだし、結末も知っているのに、怖い。何度も下半身がヒュンッとなって、途中で一度、終わってからもトイレにダッシュしたほどだ。クライマックスの綱渡り直前に席は離れ、そのまま戻ってこなかった人がいたが、これ以上は無理とでも判断なさったのだろうか。その気持ち、わかる。内容はというと、ドラマもサスペンスも一点に凝縮させたかったのはわかるが、それにしたって饒舌にすぎる。人物がというより、映画自体が。正直かなりシラけてしまったよ。それでも、あの一点では手に汗握りっぱなしだったし、彼の振る舞いに魅了されたけどね。
 ふらふらになりながら映画館を離れ、セガフレードザネッティでカフェラテを飲みながら読書。ようやく地に足ついた気分になる。
 シネマカリテでサウルの息子。どえらい作品。いろんな意味で。物語になりにくい(なりえない?)圧倒的なホロコーストを、ゾンダーコマンドのサウルの背中をロングテイクで追いかける事で描き切るという、アクロバットとも言える作品で、見える/ないのフレームとピント、聞こえる/ないの音響が巧妙すぎる。しんどいものを、しんどいまま見せられた感があり、しんどかった。言いたい事はいくつがあるが、まだまとまらないのでそのうちに。今日見た二本とも別の意味で狂人の映画だった。
 再びふらふらになりながら、帰宅。ブリのニンニクバターポン酢、キュウリと長芋の中華ドレッシングかけ、白米、きのこのお吸い物。食後はリンゴと紅茶と共に、草刈正雄の時間ならぬ「真田丸」を見る。なんやかんやで結構見ているな。
 入浴。日記書き。読書。寝る。たぶん今週何らかの動きがありそう。