先日、映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』を見て以来、にわかにヒップホップ熱が高まっている。音楽自体はもちろんだが、そもそもの歴史を知らんと年末年始にとりあえず二冊ほど関連書物を読んだので感想を。映画の感想を書いてないけど……。
一冊目はS・クレイグ・ワトキンス『ヒップホップはアメリカを変えたか?―もうひとつのカルチュラル・スタディーズ』(フィルムアート社、菊池淳子訳)。ヒップホップのざっくりした流れと、音楽ビジネスを中心とした社会の動きをリンクさせて分析。音楽業界における販売データ分析や、政治への動きなども興味深かった。「アメリカを変えたか」という問いに対しては「変えてはいないのでは」と思う。社会の変化に順応しながら、アメリカという国家に痛烈な一撃を与え続けている、という印象。
ヒップホップはアメリカを変えたか?―もうひとつのカルチュラル・スタディーズ
- 作者: S.クレイグワトキンス,菊池淳子
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2008/12/01
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ヒップホップ・ジェネレーション 「スタイル」で世界を変えた若者たちの物語
- 作者: ジェフ・チャン,押野素子
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
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