不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

最近読んだ宮台本

 宮台真司『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(幻冬舎。何となく社会学に興味を持ち始めており、そこから宮台真司を思い出して本書を手に取ってみた。宮台本っていつ以来だろう、相変わらずウェッティ、されどハード。サブカルチャーを起点にこの30年を分析、論考していて濃かった。ちょっと疲れた。

 小林よしのり宮台真司東浩紀『戦争する国の道徳 安保・沖縄・福島』(幻冬社新書)。上記の本から流れで読んでみた。小林・宮台の共鳴に東が切り込んでいて、意外な事に大筋はなるほどなと思う部分が多かった。論は荒いし、細部は?が結構あったけれど。当事者意識の話があったけど、彼らにもそれは薄い気がしたな……。「大衆は駄目だ」の先に何があるのだろう。公論を作りたいのなら、その公論は誰にどこまで伝えたいのだろう。伝えられなかった時は? 感情には感情で、の果ては? 父性の欠落に自覚は? といった疑問あり。タイトルはよくわからん。副題の三つが主軸になっているものの、特に「道徳」を語っているわけではないよ。 宮台本はとりあえず以上で、他の社会学の本を気にして、読んでみよう。