不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

あなたもお好きでしたか

 大学時代にバイト先で出会った人(ここにも書いた事があるKさん)がプロレス好きとわかった時、そりゃあ嬉しかった。当時は周辺にプロレス好きが全くおらず(高校は男子校だったのに)、当然いるのはわかっていたが実際には会った事がなかったのだ。いまはネットがあるので同じ趣味の人間がいる事はすぐさまわかるし、繋がる事が可能だが、それでも「探して会う」と「出会った人がそうだった」では、嬉しさがちょっと違うなと思う。どちらがいいというのではなく、後者には驚きがある。Twitterでも「知らなかったけど、この人もあれが好きなんだ」という時は嬉しいものだ。
 こんな事を書くのも、結構前に仕事で知り合った人と今日久し振りに会ったのだが、何の話の流れからか、お互いが植田まさしが好き――金を出して漫画を買うくらいの好き――だとわかったのだ。「え、好きなんですか」「あなたも」という出だしから、あれやこれやと話が進み、「誰かが植田まさし論を書かねばならないんですよ」という点でも一致した。これが他の漫画家だったらわりといるだろうが、誰もが知っているのに多くが軽視しているであろう植田まさしなのだから、嬉しいではないか。
 世界は広く、求めている人に出会えるもんなんだな。大げさな言い方だけど。