不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

マシンガン健在

 Wilko Johnson GOING BACK HOME TOUR JAPAN 2014に行った。ハコはShibuya CLUB QUATTRO。何せこの人がいなければ、thee michelle gun elephantはあの音ではなかったかもしれないし、そもそも存在しなかったかもしれないわけで、いつか生で聞いてみたかった。病気の事は知っているし、心配だけど、こうしてまた来日してツアーを行い、ギターを鳴らしてくれるんだから、何はともあれこの音を全力で楽しもう。
 定刻通りに会場は暗転し、ゆらりと入ってきた眼光鋭いスキンヘッドのおじいちゃん。時折り茶目っ気を見せながらも、でっかい音で迫力満点。ピックなしでギターを高速カッティングしていく彼の姿を、この人に憧れたアベフトシを「鬼」とするなら一体どう表現したらいいのだろう。
 決して多彩ではないし、テクニックが豊潤というわけでもない。だがしかし、頑固一徹、これで勝負と戦ってきたギターの音にたっぷり酔いしれて、縦揺れ横揺れ大暴れ。若手バンドでもここまでではないだろうと思うほど曲間を開けずに、水も数度しか飲まず、MCはほとんどなし、次から次へと弾きまくり、本編終わってからアンコールで出てくるのも一分なかったように思う。前のめり。
 終わってみればライブ時間は80分弱と短めだったけど、曲数はたっぷりあったし、ロックンロールスピリッツを存分に見せて楽しませてくれた。最後には、あんなアンサーソングでシレッと、しかし鮮やかに〆て、文句などあろうはずもない。できればまたお会いしたく思いますよ。