不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派ロッパ日記

 昼頃に外出。渋谷の映画館に行くつもりだったが、休日の渋谷の混雑具合をイメージしてゲンナリしてしまったので、変更して吉祥寺へ。バウスシアターでチケットを購入してから、昼飯に初めて油そばを喰う。油と冠しているわりには、油っぽくはなかった。汁なし担担麺的なものなんですね。ジャンクで、悪くない。
 改めてバウスシアターへ行き、『ネブラスカ ふたつの心を繋ぐ旅』を見る。副題のようなほっこり話ではなく(そもそもどうなのよ、このとってつけたような副題)、監督ならではのえぐい角度で生々しい感情を打ち込んでくる。ただ、今作は嘘や皆まで言わない事で守ったり守られたりしていて、その結晶としての低速ドライヴはかなり胸に染みた。風景、音楽、演技、全てゆったりしていていいね。
 地元に戻り、古本屋巡り。何軒か回っても一冊も買わず、ここで終わりと思って入った店にそれはあった。『古川ロッパ昭和日記』函入り全四巻(晶文社)。日記好きとしては、永井荷風高見順とこの古川ロッパの日記は、いつか全て揃えようと思っていた。ネットで探して買うのではなく、古本屋の店先で自分の目で見つけたら買おう――と長らく考えていたのだが、いざ目の前にあるとちょっと動揺してしまった。特別珍しい本ではないのだけれど。状態はばっちりで付録も函もしっかりある。それでいて価格は手頃。むむむと悩んだが、加えて店内に流れている音楽がまさに古川ロッパで、もうこれはいくしかないのであった。分厚い本を四冊抱えて帰宅。
 暗くなる前に、買ってきたラジオペンチでソケットのもげた部分を取り出して電球交換。炬燵で読書のつもりが、ちょっと転寝をしてしまう。夕飯は金目鯛の煮つけ、焼いた油揚げ、タコキムチ、白米、みそ汁。食後はほうじ茶。
 上司に電話して、ちょっと仕事の話をしてから入浴。日記書き。今日は黒猫、書斎に来ず。読書。就寝。