不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

白猫観察記味覚篇

 前猫パブロはバニラエッセンスが好きだったらしく、バニラアイスはもちろん、チーズ蒸しパン的なものにも興味を示し、少しちぎってあげるとパクパクと食べていた。俺が一人で食べていると、じっと見つめて、くれるのを待っていたほどだ。あの目のプレッシャーはきつかったなぁ。
 猫はこういうものが好きなのかなと思ったけど、いま同居している猫三匹はバニラエッセンスが入った食べ物には反応しない。それだけでなく、虎と黒はあまり人間の食べ物には反応を示さない。前にいた姉夫婦宅では、食卓に上らないよう躾けていたようなので、その辺も関係しているのかもしれない。
 白猫も人間の食べ物への反応は薄かったのだが、最近意外なものが好きな事が発覚した。先日はみたらし団子のタレを、今日はたまりじょう油に浸けた煎餅をペロペロと舐めたのだ。興味本位でちょっとだけという感じではなく、一心不乱とまでいかなくとも、わりと没頭気味に、煎餅を持っていた俺の指先も舐めてくるほど。
 そりゃー日本生まれ日本育ち(まだ一年ちょっとだが)なのだから、しょう油が好きでもおかしくない気もするけど、猫がしょう油を、ねぇ。今度、しょう油そのものを鼻先に出してみようかな。塩分濃いから、ちょっとだけのつもりで。