町山智浩『トラウマ映画館』(集英社)、じっくり楽しむつもりが、あまりにおもしろくて一気に読んでしまった。未見の映画ばかりなのに、町山さんの見事な描写で眼の前にワンシーンワンシーン広がってくる。人間が持つ一つの側面を切り取った映画ばかりで、まさにトラウマになりそうなものばかりだ。映画は虚構なのだが、その虚構は現実に、そして過去は現在に繋がっている事がよくわかった。映画って、深くて怖いね。
俺はトラウマ映画はないのだが、トラウマというかずっと気になっているテレビ番組はある。ガキん時だから80年代だと思うが、当時ビデオに録画してあったのを見た特撮ヒーローもので、その回は主人公がピンチに陥ったまま次回に続き、予告でも「絶体絶命ッ!」と煽りまくってハラハラしていたら、肝心の次回が録画されていなかったのだ。俺の記憶ではずっとピンチのままで、一体どうなったのか気になり続けている。名前はおろか姿かたちもおぼろげで、戦隊ものではなくピンで戦っていた事しか覚えていない。80年代の特撮ものをキチンとチェックしてみよかな……。
- 作者: 町山智浩
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/03/25
- メディア: 単行本
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