不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

最近読んだ本

 適当にピックアップして、簡単な感想を順不同で。気にしていなかったが、エッセイやコラムばかりだな。
 川上未映子『発光地帯』(中央公論新社。長短入り乱れのエッセイ集。エッセイというか、日記というか。実は川上嬢の本を小説、エッセイ問わず、ちゃんと読みとおしたのは初めて。町田康が好きだから、あの文体も読めるかと思いきや、意外と読めず。この本はどこかポエティックな言葉の使い方で、頭と耳に流れてくるように読めた。

発光地帯

発光地帯

 宮田珠己『旅の理不尽』(ちくま文庫。宮田氏の名前は知っていたが、旅ものは苦手なので敬遠していたところ、友人に勧められて読んでみた。脱力エッセイで、たいへんくだらなくてよい。このユーモアセンスは好みだなぁ。他のも読んでみよ。特に日記。ただ、旅に出たくなったかといえば、まぁあんまり。どうでもいいがこの表紙のイラスト、やる夫に見えてしょうがない。
旅の理不尽 アジア悶絶編 (ちくま文庫)

旅の理不尽 アジア悶絶編 (ちくま文庫)

 保坂和志『猫の散歩道』(中央公論新社をパラパラ読んだ。読みやすいエッセイ集だが、やっぱりこの人の文章は咀嚼しきれん。エッセイでも小説でも評論でも。どこか消化不良な気持ちになる。たぶん相性、好みの問題だろうな。
猫の散歩道

猫の散歩道

 高橋源一郎『さよなら、ニッポン ニッポンの小説2』(新潮社)を読んでみたが、これは「『日本の小説(をはじめとする文学)』を論じている」という形式の「小説」って事でいいの? なんにせよ、全然頭に入らない……一旦置く。
さよなら、ニッポン

さよなら、ニッポン

 細野晴臣分福茶釜』(平凡社ライブラリー鈴木惣一朗氏によるインタビュー(対談?)本。あのぼそぼそ小声が聞こえてきそう。共感するとこ、反感を覚えるとこが二つともはっきりあって、おもしろかった。
細野晴臣 分福茶釜 (平凡社ライブラリー)

細野晴臣 分福茶釜 (平凡社ライブラリー)

 軽い読み物が続いている。いま読んでいる本が終わったら次はガッツリとしたもの、できれば小説にしよう。