サイケデリック・ダイアリー

　最近、桜玉吉『防衛漫玉日記』『幽玄漫玉日記』『御緩漫玉日記』を読んでいる。桜玉吉の名前は知ってはいたが、読んだ事なく、どんなものかと思っていたが、あるブログで紹介されているのを読んで（どこのブログかは忘れた）、俺に合いそうな気がしたので手に取ってみた。うん、予想通りピッタリ合っておもしろい。
　日記と銘打っているだけあって、私小説的に自身の外面と内面を掘り下げ、ネタも時間も空間もすっ飛ばすように漫画は進み、何回か読まないと関係性がよくわからなくなってくる。そこがまたおもしろく、特に鬱病が発症してからは、現実と妄想、幻想が交錯するサイケデリックかつユーモラスな内容と画風になっているのが、本人は迷惑な話に違いないが、読者として無責任に楽しんでしまっている。
　現在どうなっているのか、ちょこっと検索すると鬱病だの餓死寸前だのなんだのと出てきて、いまさらながら心配。最近出ている漫画も過去の再編集版らしい。wikiによると《近年はコミックビームの宣伝4コマやわずかなイラスト仕事のみで大きな作品連載は行っていない》そうで、ぼちぼちと日記も描いてくれると嬉しいが、まずは回復を祈るのみ。
　ところで、『御緩漫玉日記』の3巻だけはどこの本屋にもなく、大型書店をまわっても見つからなかった。仕方なくamazonで買おうとしたところ、マーケットプレイスにやっすい値が見えたので思わずそちらをクリックしそうになるが、玉吉氏の回復を祈る意味も込めて定価で購入。

防衛漫玉日記 (ビームコミックス文庫)

幽玄漫玉日記1巻 (ビームコミックス文庫)

御緩漫玉日記 (1) (Beam comix)