不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派映画2本日記

 熟睡。福岡旅行から時間のわりには常に寝足りなかったのだが、ようやくぐっすり眠れて、すっきり起床。朝5時くらいに猫に起こされるので、ついでに窓を開けるのだが、ずいぶん風が涼しくなってきた。季節で言えばもう残暑だもんな。
 洗濯をして、出かけてもよかったが、猫の調子がちと悪いので様子見もかねてラジオを聞きながらのんびり。日中は、まだまだ暑い。暑すぎ。
 昼飯を喰って新宿へ。ピカデリーでインセプションを見る。あちこちで話題になっていたので気になっていたが、いやはや、ドえらい作品。よくぞここまで複雑複層な映画を撮ったものだ。夢の夢の夢、というプロットは多くの人が考え付くだろうが、きちんと作り上げたのはあまりない。
 クリストファー・ノーランの作品は肉体性がなく、そのためアクションシーンがつまらなかったのだが、肉体性を破棄したかのような今作のアクションシーンはなかなか見ごたえがあった。俳優陣はみんなよかったけど、中でもジョゼフ・ゴードン=レヴィットがいい。この人知らなかったんだけど、結構好みだな。
 ところで、芸術作品には必ずしも同時代性(なぜ、いまこの作品を作るのか)が必要だとは思わないが、しかしそれが皆無と言っていい『インセプション』という作品は、ノーランに植え付けられた(インセプション)「アイデア」という事なのだろうか。それとも、時代性があるのか。俺には見えなかったが。
 それにしても、ここまではっきりとした「夢」は、存在するのだろうか。夢が存在? 存在が夢? くっきりとした幻。人の夢は儚い。回り続けるトーテム。夢、そう夢にまで見た子供たちは、夢の子供たちに似すぎている……。見ていて汗をかいた。この汗は現実だろうか。誰か、俺に、キックを。
 鑑賞後、ドトールでコーヒーを飲んでから再びピカデリーへ行き、お次は『ソルト』を見る。スパイ合戦の騙し合い。むちゃくちゃでぶっ飛んだ内容だが、先日の米ソのスパイ交換事件を思うと、決して妄想とは言えない気がする。映画としては、むちゃくちゃなまま突っ走って、そのままゴールしてしまうのが凄い。続編作る気だろうか。アンジェリーナ・ジョリー、タフすぎ。
 夕飯を喰って帰宅。残暑厳しい中、アイロンがけ勝負。汗だらだらかきながら、アイロンをかける。