不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

まつりだ、まつりだ

 北島三郎 特別公演を見に行った。知人に「北島三郎のコンサートのチケットあるんですが、行きません?」といただいたのだ。金を払って見に行くつもりは毛頭ないが、タダで見られるのならば一度は見ておきたい。ハコは五反田のゆうぽうとホール。
 第一部は芝居で、「幡随院長兵衛」。時代劇なのだが、これが驚くほどの三文芝居。人情噺で、歌舞伎なんかでありそうな話だから話自体はいいんだけど、演技と演出がなぁ。ベタというか、素人演技というか、見ていて「オヤヂ、勘弁してください……」と心底思った。最後の殺陣だって、動けないなら入れなくていいよ。
 35分の休憩をはさんで第二部「魂の唄を…」。「魂」は「こころ」と読みます。歌は本職、期待をしていたのだが、これがさすがさすがのステージング。歌の間に小話を挟んで客をがっちりつかんで、メドレー形式で次から次へと歌い上げる。こぶし、効いてます。演歌にはとんと興味ないけど、なかなか聞かせるものだ。
 あまり派手じゃないんだな、と思ったところへ実物大(だと思う)漁船「北島丸」に乗って熱唱。船が所せましと舞台を動き回る。ディズニーのアトラクションかよ、と言わんばかりの躍動感。
 そして、フィナーレ“まつり”。100名近くの出演者が総出で踊るところへ、竜虎のどでかい山車に乗ってサブちゃん大熱唱。会場大盛り上がり。こりゃーすごい。
 きっちり感謝の言葉で〆て、大団円。お見事。第一部は何だったのかと思うくらい、歌は圧巻だった。熱狂的なファンがいるのもよくわかる。
 あー楽しかった。