青木淳悟『四十日と四十夜のメルヘン』を読んだ。帯に「町田康氏、絶賛!」とあるので手に取ったのだが、あとで解説が保坂和志とわかりガックシ。別に町田康の解説が読みたかったわけではないが、保坂和志の解説というのはそそられない。
変な小説だった。ピンチョンに似ているのかどうかはわからんが、何気なく読み進むといつの間にか迷路の真ん中で迷子になって、さあ大変、という感じ。酩酊しながら、快楽を味わう。町田康曰く《ただの雑音がなぜか壮大なシンフォ二ーに成り変っていくさまを聴く》読書。非常におもしろい。
- 作者: 青木淳悟
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: 文庫
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