不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

前座からやり直したら?

 昨夜、寝付けなかったので「ワールドプロレスリング」を見た。G1クライマックス勝戦真壁刀義vs中邑真輔
 真壁が当時永田が持っていたIWGPに挑戦した時、《最初で最後の晴れ舞台》と俺は書いたけど、間違っていたんだなぁ。まさかあの真壁がG1優勝、しかも圧倒的なファンの声援を受けながら、なんて信じられない。こんな事が起こるからプロレスはおもしろい。
 と、真壁が優勝した事を知り、マイクパフォーマンスとインタビューを読んでしみじみとしていたのだが、試合を見たら興ざめ。なんだこりゃ。
 両者とも試合の組み立てや基本的な技など、何からなにまで雑すぎる。特に中邑がひどい、ひどすぎる。棚橋がどんどんよくなっているのに比べ、中邑は前に見た時よりも明らかに悪くなっている。「俺なりのストロングスタイル」だかなんだか知らないが、技らしい技がほどんどないじゃないか。蹴りと膝だけ。しかもキックに説得力が皆無。ヘナヘナ。足腰が貧弱だから、投げ技も力がない。
 何よりも起承転結が全くない。序盤でハイキック出して、中・終盤で出さない意味がわからない。蹴る、待つ、蹴る、待つ、投げる、待つの繰り返し。飛びつき腕十字は、キレは抜群にいいんだけど、唐突で流れがないから、どっちらけ。しつこく続けるにも、やりようってもんがあるだろう。
 あとさ、なんだよボマイェ。期待して見たら、あんな技で「えええ」って声出ちゃった。膝蹴りはいいよ、別に。その前後のアクションがなくて、必殺技なのかつなぎなのか、そもそも何をしたんだオマエはという印象しか受けん。シャイニング・ウィザードやブサイクへの膝蹴りのオリジナリティの爪の垢の端っこでも飲め。煎じて飲め。毎日飲め。できんならレスラーやめちまえ。
 一方、真壁は終盤の追い込みはまだいいけど、やっぱり下手だなー。キングコングニードロップも、もうちょい当たりをしっかりさせてくんないと、ピンとこんよ。
 これがG1決勝戦なのかと絶望的な気分になってしまった。棚橋、オマエが支えるしかないのかもしれんぞ、いまの新日は。


追記;
 あー、でも真壁のインタビューを実際に見たら結構感動しちゃった。これで試合内容がよければなー。余計に残念。