不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

キュッキュ、キュー

 高田文夫ドリームプロデュース 柳昇チルドレンの会 しょの2」へ行く。ハコは紀伊國屋サザンシアター。落語が続くな。今年は春風亭柳昇七回忌なのだが、弟子が誰も何の音頭を取らないので高田文夫がプロデュースしたそうな。登場してきた空気のゆるい事。
 まずは順番決めで、師匠についてのクイズで勝ちぬけした者から好きな順番を取る。まー、このクイズもゆるいゆるい。これで終わるのかと思った。
 トップは瀧川鯉昇で「宿屋の富」。この人がいちばんまともそうに見えたが、普通の調子で突拍子もない事を言う。俺は談志の「宿屋の富」しか知らないが、同じ噺で全然違う。すっとぼけていて、おもしろい。
 続いて昔昔亭桃太郎で「ぜんざい公社」。桃太郎はずるい。歩いてくるだけでおもしろくて、座って話しだすまででもおもしろい。大丈夫かいな、と思いながら気づけば大爆笑。歌は歌うわ、ダジャレは言いまくるわ、やりたい放題も甚だしい。
 二人が終わって、仲入り。「立川三人の会」は演者も客席もピリッとした緊張感に包まれていた。それはそれで心地よい緊張感だが、客席の自我がちょっと嫌だった。この会は対極にある。ゆるーく、老若男女が楽しめる。
 トリは春風亭昇太。相撲の話になったので「力士の春」か? と誰もが思ったが「花筏」という噺だった。昇太は落ち着きがないな、と思っていたがもう50歳かよ。見えないなー、良くも悪くも。
 ラストは全員でトーク高田文夫と一緒に岡田克也が出てきたかと思ったら立川談春だった。遠目で洋服だと似てる。これまたゆるーいトークで終わり。
 いい会だった。