不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派ぼんやり日記

 泥のように眠った。
 昨夜、帰り道で「銭湯に行こう」と考えていたのだが、一度帰宅してしまうと気が緩んだのだろう、とんでもない睡魔が襲ってきた。これほど強烈なのは初めて。動かないとすぐに寝てしまう。風呂に入った記憶があるが、どうやって入ったのか覚えていない。12時間近く寝たが、熟睡で寝過ぎた気がしない。
 雲が多いので洗濯できず。山とたまっているんだけどなぁ。あ、雨。
 外出したいが、問題は今日の雨、傘がない(c井上陽水)。金曜に会社にさしていき、持って帰るのを忘れたのだ。折りたたみはあるが、折りたたみをさして出るのは、いやだ。弱くなった時を見てコンビニまでダッシュ
 昼飯はイタリアン。ソーセージ、アンチョビとヤリイカとキャベツのパスタ、桃のババロアカプチーノ
 電車に乗るのが億劫なので、地元をぶらぶら。レンタルショップでDVD2枚。あとは古本屋を流す。
 一件目の最初の棚で、ずっと探していた本を発見。マイナーな本でもないし、希少本でもなければ、名著でもない、カバーリニューアル前の講談社現代新書の一冊だ。
 カードを作ってから、amazonマーケットプレイスを何度か活用した。大体の本はあるし、安ければ1円だ(送料350円かかるが)。これはいいと思っていた。だけど、発見した本は強烈に読みたいわけでも、すぐに読みたいわけでもなかったので、頭の片隅に残しておいて、ネットを使わず古本屋で探していた。
 そして今日見つけたのだが、嬉しかったなー。背表紙が目に入って「オッ!」と思わず声に出してしまった。この喜びはネットにはない。
 そうなんだよ、ネットで手軽にポン、では手に入った時の喜び、またそれまでの過程の楽しさがないんだよ。マーケットプレイスを活用したから、再確認した。もちろん、ネットはネットで便利だし、これからも使っていくんだけど、古本屋で探す、という事をもっと大事にしたい。
 この一冊をキッカケに、最近平坦に見えた古本屋の棚が突如凸凹になってくる。あれもこれもと、引っかかるのだ。ついつい買いすぎてしまった。
 帰宅。読書をする気にも、DVDを見る気にもならず、ベッドで横になりながら雨音を聞く。気持ち良く、うたた寝
 夕飯作る気力も、外出する気力もないので、何かないかと棚を漁る。温麺を発見したので、それをゆでる。あと、これも発掘したカニ缶。
 DVD鑑賞。フランソワ・トリュフォー大人は判ってくれない』再見。新鮮さこそないが、瑞々しい生命力、躍動する、それいで渇いている少年と生活。逃亡の果てにたどり着いた場所。山田宏一の本に、ゴダールの文章が載っていた。

「……『大人は判ってくれない』に作者として署名することになるのは、率直さだ。スピードだ。芸術だ。新鮮さだ。映画だ。独創性だ。不作法だ。真面目だ。悲劇性だ。爽やかさだ。幻想の世界だ。残酷だ。友情だ。普遍性だ。そしてやさしさだ。」

 付け加える言葉はない。
 風呂に入る。これが徹夜明け最初の風呂の気分。
 「情熱大陸」、木村大作が登場。監督したからか。相変わらず体当たりの撮影でうきうきする。ビジネスは知らんが、こと表現では根性論は重要だ。すぐれた撮影監督がすぐれた映画監督になれるとは限らないが、果たして。断片を見る限りはおもしろそうだが。
 明日も休みで三連休じゃ。