坪内祐三『東京』を読み終えるが、どうも掴めないというか、落ち着く事がないままだった。なんだろなぁと思いつつ、写真を撮った北島敬三とのカバー裏の連載前対談と巻末の連載後対談を読む。これらの対談がえらくおもしろかった。そして、ふともう一回最初の方を読んだら、今度は掴み所があった。うーむ。なんだろなぁ。すぐに読み直すのも何なので、時間を置いてからにしよう。
北島 だから俺、この『東京』の意味の一つは、「間違いの可能性」だと思うんだよ。情報的な正確さじゃなくて、間違いのリアリティこそが重要っていうか。
《あえてうろ覚え》で《記憶の間違いって間違いの意味がある》から、個人の日記やエッセイがおもしろいのかな。

- 作者: 坪内祐三
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2008/07/19
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