安倍夜郎『深夜食堂』2巻を読む。今回もじわりと来る。言ってしまえば「人情話」なんだけど、下手な線なのに表情豊かな登場人物と、うまそうな食べ物には、安易な「人情話」じゃない味わいがある。
amazonのレビューで《「孤独のグルメ」に匹敵する傑作の予兆がある》とあって、頷いた。ただ、そのレビュアーは理由を《「主人公がどこにも 行かない」、つまり演劇で言うところの「一幕もの」の体裁をとっていること》としている。確かにそれも大きいと思うが、個人的には「食べる」だけでなく「作る」も描かれているからじゃないかなぁと思う。
2巻で食べたくなったのはオニオンリングと冷や汁。特に冷や汁は猛暑続く最近にはピッタリな感じ。

- 作者: 安倍夜郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/07/30
- メディア: コミック
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