The Raconteurs『Consolers of the Lonely』を聴く。前情報、宣伝一切なし、あらゆるフォーマットで作品を用意し、最速でリスナーに届ける方式を使った事で話題になった。RadioheadやNINがダウンロード販売を始め、今回The Raconteursがこういう事をするというのは、非常に興味深い。これが今後どのように響いていくのか、気になるところ。いつまでも同じシステムでいるのも、おかしいもんな。日本では何か動きがあるのだろうか。例の、JASRACの騒ぎしか知らないが。
肝心の音だが、スコンッと抜けた1stの音に比べれば、内に篭った印象を受ける。個人的には1stが好み。ただ、篭められている熱量が半端ない。
The White Stripesはツーピースという最小限で構成されているからこその爆発力と音楽性があるのだが、やはり出来ない事もある。だから、The Raconteursではその「出来ない事」をやっている。しかも1stはどこかThe White Stripesと線を引いていたように思えるが、この2ndは遠慮なしで詰め込んでいる。何でもかんでもとなると、どっちらけな一枚になりがちなところを、あえてエネルギーを内に篭らせることで極上のロックアルバムに仕上げているのだ。
うーむ、ジャック・ホワイト恐るべし、凄い才能だ。ライブ行ってみたい。
- アーティスト: THE RACONTEURS
- 出版社/メーカー: WB
- 発売日: 2008/03/29
- メディア: CD
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