市川崑監督が亡くなった。(http://cinematoday.jp/page/N0012868)
多くの作品を残しているが、やはり市川監督といえば「金田一耕助シリーズ」だ。ドロドロの横溝正史の世界を、見事に映画化していた。どちらかというと、映画の印象の方が強いくらいだ。
中でも『八つ墓村 』と『犬神家の一族』が好きだった。特に『犬神家』は印象が強い。佐清の「ぼくだよ、すけきよだよ」というしゃがれた声を真似したり(誰にも通じない)、あのシーンをプールや海でやったり(シンクロと間違われる)。
実は『犬神家』のあのシーンを初めて知ったのは「クレヨンしんちゃん」だったりする。しんちゃんが洗濯物の山に頭を突っ込み「犬神家!」とやっているコマだった。母親に「これ、どういう意味?」と聞いて、映画を見たのだ。あの場面になった時は大笑いしてしまったけど、映画はすっごくおもしろかった。
92歳、まだ映画を撮りたいと思っていた姿勢に感服。
ご冥福をお祈りします。