HZさん、後輩kjとの読書会。テキストは長嶋有『夕子ちゃんの近道』。
全員「あっさりしていた」という感想。どちらかというとネガティブな意見が多いのだが、それでも批判的にはなれないのは、長嶋有の巧さか。kjは中盤の文化祭から面白くなってきたと言い、俺はそこまで面白かった。先に書いた佐藤友哉と同じく、読前読後と俺のいる場所は全く変わらなかったが、この本はわざと「どこにも行かせない」ようにした気がする。何故そうしたのかまでは、考えが至らず。タイトルがあまり良くない。
大江健三郎賞受賞作。大江自身のみが選考委員という賞なのだが、ちょっと恥ずかしくないのかなぁ。

- 作者: 長嶋有
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/04/27
- メディア: 単行本
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