不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

はいぶりっど

 パンクラスを見に後楽園ホールへ行く。パンクラスも初めてだが、後楽園ホールも初めてである。ドームには何回も行っているのに。ようやく成人になった気分だ(え?)。今回のパンクラス観戦は、知り合いのAさん、の奥さんがコネを持っておりチケットが手に入るので便乗したのだ。有り難し!
 会場に入ると、既に試合が行なわれている。時間を間違えたのかと思ったが、どうもデビュー前の選手がプロデビューをかけたトーナメント戦を前座として行なっているようだ。うーむ、やはりデビュー前。パンチやキックがペチペチしている。身体も細いなぁ。
 さて試合だが、俺のパンクラスの知識は船木誠勝鈴木みのるの時代で終わっている。バス・ルッテンケン・シャムロックフランク・シャムロックセーム・シュルト須藤元気美濃輪育久ガイ・メッツァー……かろうじてジョシュ・バーネットが無差別級のチャンピオンになった試合は見たが……あ、パンフのランキング表を見たら、まだ王者だ。今やすっかり主戦場はPRIDEなのに。心広いな、パンクラス
 なので、知らない選手しかいない。情報なしで見るのもまた一興。知らなくても、デビュー前の選手を見た後だけに、プロというのは風格があるもんだ。これも生だからこその空気だろう。中には40戦だの60戦だのキャリアを持っている選手がいた。30過ぎている選手も結構いた。それでも続けているんだな。PRIDEやHERO'Sでは見えない人間模様が、少し見えた気がした。
 試合は最初のほうはそれほどでもなかったけど、後半になるにつれ盛り上がってきた。質もいい。後楽園くらいの大きさだと会場が一体になれる。野次もセコンドの声も打撃音も全て聞こえるし、響いてくる。それが凄く気持ちよかった。
 KILLER BEE所属の選手が二人ほど出場していたのだが、格好も雰囲気も態度もファイトスタイルも山本KIDそっくり、いや1/10くらいに薄めた感じ。才能とセンスだけで戦うスタイルなのだが、それは相当の才能とセンスが必要だよ。で、客席にもKILLER BEEの関係者か知人のような人が何人かいたけど、みんな野次が汚く品が悪い。一目でわかった。ジムの色って出るもんだなぁ。
 終わった後、近くのファミレスでAさん夫婦と食事しながら感想を言い合う。好き勝手言っていたのだが、どうも隣にいたのが出場していた選手のようだ。……何故、気付かない。というか気付いても誰かわかんなかったけど。
 外に出たら風が凄く冷たかったが、身体は熱かった。生はいいね。また行きたい。次はプロレスだな。