不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

きぃぃりゅ〜〜ちゃ〜〜〜ん!

 何で午前4時まで起きていたかというと、例によって『龍が如く2』をやっていたからです。ラストバトルが長かった上に、ボスが強かった。最終的には、漢と漢の殴り合いのはずなのに、ショットガンを使ってしまった。既に防御服として、特殊部隊が使うジャケットを着ているのでいいか。
 というわけで、龍が如く』『同2』をクリアした。もう少しじっくりやろうとも思ったが、ゲームの季節が年末なので、何となく年末年始でやってしまった。
 前にも書いたが内容を少し紹介すると、極道世界のお話。ジャンルとしては「ケンカアクションRPG」と言えばいいのか。歌舞伎町そっくりの「神室町」を舞台に、“堂島の龍”と呼ばれる伝説のヤクザ「桐生一馬」が、消えた東城会*1の100億、跡目問題、消えた女を巡って激闘を繰り広げるんです。『2』はその続編。『1』でも出てきた近江連合との抗争、26年前から続く“ある事件”などなど。話は勧善懲悪もの。と言っても本人がヤクザなので、世間でいう正義とはだいぶ違う気がするが。
 最初にシステムやバトルについて書くと、すげーよく出来ている。分かりやすい操作方法、適度な難易度。強化も簡単だし、バトルは爽快。苦手な人用にちゃんとイージーモードもある。『1』でシステムは完成されていて、『2』では少し追加されただけでほぼ同じままというのもいい判断だった。正直、バトル中のカメラ移動が凶悪だったけど。慣れると対応できるが、ちょいと大変だった。
 それでも、簡単にステキ過ぎる血反吐を吐かせるようなケンカ殺法が出せるのでいいです。「壁に頭を叩きつけて、ずるずると倒れかけた頭に膝蹴りと壁のサンドイッチ」だとか「ビルの三階からドーン!」だとか「看板で頭かちわって、腹を殴りまくって、最後は顔!」みたいな事がボタン一つで! そりゃ17歳以上推奨になるわな。
 ミニゲーム、サブストーリーの充実度は凄かった。『2』なんか、メインよりサブの方が濃かった気がするほどだ。ただ、俺個人としてはキャバクラ通いや、『2』でのキャバクラ経営、ホスト活動は殆どやらなかった。だって、あれだけ漢気溢れる桐生がキャバ嬢にデレデレしたり、ホストやるなんてちょっと違和感が。一回クリアしたんで、今度はそっちメインでやろうと思っております。ま、助けた女の子とホテル街へ行き、ハートマーク、「ステキな思い出だった」という事もありましたが。そりゃ(以下略)。
 んで、一番注目すべきは物語なんですが、これも前に書いたけど、最近のゲームは10代のジャリタレ共が友情やら恋愛やら自分探しをしながら世界を救う話ばかりで、うんざりだったわけです。そこにこのゲーム。極道の世界の話で、しかも序章でパクられて、1章までに10年経ってるんですよ、この主人公。ステキすぎるじゃないですか。確か『2』で38歳だったかな。40手前の男が殴りあいって!
 何より、このゲームの局地的な話っぷりがいいんです。桐生が勝とうが負けようが、我々一般人には何の関係もない、小さな世界の話なわけです。なわけですが、「世界を救う」みたいな大上段に構えなかったからこそ、リアリティが生まれ、身近に感じ、逆に大きなテーマが見えてくる。この構造って、最近のゲームにゃないと思う。むしろゲームじゃなくても少ない。これって「物語」の持っている力じゃないだろうか。考え過ぎか?
 『1』は完璧と言い切れるほどの作品だった。『2』はというと、正直ちょっと劣ってしまっていた。もともと『1』で完結した物語を続けさせているので、どこか無理やり引き伸ばしたような、“取って付けた感”があった。「その要素が出てくるなら、『1』でも出てくるだろう」と思う部分が多々あった。「え〜、それはないわ〜」と『1』を台無し(とまでは言わないけど)にしてしまった部分もあったし。
 後、「大人の恋愛」もなぁ、いっそ、その寸前で止めた方がグッとくるんじゃないかと。あれじゃ陳腐過ぎて。ライバルの郷田龍司もせっかくいいキャラなのだが、裏設定が、うーん。純粋に東城会vs近江連合の図式でやって、郷田龍司にもっとスポットを当てた方が全体が締まったと思う。桐生も話の中心にいないので、影が薄かったし。
 と、批判的に書いてしまったが、完成されている『1』と比べると劣ってしまうけど、十分『2』も楽し過ぎました。俺の場合、続けて一気にやってしまったので、こういう感想を抱いてしまったんだと思う。間を空けてやれば、懐かしさもあって、もっと面白く感じると思う。
 こんなにはまったゲームは久方振りであります。他人にも薦めまくっている。人は選ぶけど。
 で、『3』が出て欲しいかどうかというと、是非とも出て欲しいわけです。だけど、桐生一馬を主人公にするのはやめた方がいい。これ以上、桐生を中心として話を作るとどっちらけになってしまう。だから、桐生や今回の登場人物をサブにして、違うキャラをメインにする。そうやって、極道世界を広げていくのは如何ですか! 俺は誰に言っているんだ。
 『3』を作る場合、問題は舞台だと思う。また「神室町」=歌舞伎町にすると、さすがにマンネリになってしまいそうだ。しかし、このゲームの根本を支えているのは、世界に類を見ない歓楽街・歌舞伎町の持つ“いかがわしさ”だと思うので、たとえば渋谷や銀座とかにすると、全く雰囲気が変わってしまうんじゃないだろうか。池袋なら違うテイストになってできるかも……。ま、その辺は製作さん、頑張ってください(無責任)。期待してますんで。でも、焦らずじっくり作ってください。どれだけでも待つんで。
 えーっと、あと書いていないのは声優のよさ(風間の親っさん役・渡哲也を始めとした石原軍団、寺島進、藤原組長。勿論、主演声優陣全てグッド)、いいキャラ揃いの登場人物たち、特に真島の兄さんのステキっぷり、ナイスセリフ達……と書こうと思えばどれだけでも続けられるわけですが(全解説になってしまう)、既にだらだらと長くなってしまったのでこの辺で。
 あー、楽しかった。

龍が如く Play Station2 the Best

龍が如く Play Station2 the Best

龍が如く2

龍が如く2

*1:桐生の所属しているとこね。