不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

複雑な笑いの構図

 視聴率を知らないので、どれくらいの人がそうだったのかはわかりませんが、「ガキ使」の特番を見て年越しをしました。まさかカウントダウンどころか表示すらも出ないとは思わなかったので、気付いたら年を越していた。このぐだぐだ感は人によって評価が別れそう。俺はアリ。それにしても、カウントダウンって、テレビがやんなきゃいらないものなんだなと思いました。
 さて、特番であるが、「笑わないシリーズ」で2、3回目なので少々マンネリ感があったが、非常に面白かった。このシリーズの何が面白いってその構造だと思う。
 我々視聴者は当然、テレビを見て笑う。テレビも勿論「笑わせよう」とする番組だ。しかしその中では、「笑いを耐える者」を「笑わせようとする者」がいて、その「笑いを耐えている姿」と「笑わせようとしている姿」と「笑わせようとする行為そのもの」の三つの要素が、視聴者にとって「笑い」になる。視聴者としても、ただ「笑う」、同じ様に「笑いを耐える」、「笑いを耐えている姿を見て笑う」、更に言えば「笑いを耐えている姿を見て笑う事を耐える」、と四つの楽しみ方があるのだ。この複雑な構図が面白さの要因じゃないかと考える。
 と、こんな訳の分からんこねくり回した理屈はいま思いついただけで、その時はただ腹を抱えて笑っていた。笑っていたら年を越していた。そんな2007年の始まり。