不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

イチオシ(棒読み)

 映画の評価(感想)というのは、詳しい定義はともかくとして、いい映画と悪い映画に別れるとお思いの方が多いと思うんですが、もう一つ、「評価すらできない」というのがあるのです。それなりに映画を見ているつもりですが、これほど評価という概念すら吹き飛ばす映画を見たのは初めてだと思う。
 というのも、会社関係の義理である映画を見に行ったんですよ。敢えてタイトルを伏す心中は察していただきたい。公開前、宣伝担当が「トンデモ映画として宣伝した方がいいんですよね……」と呟いたのを聞き逃さなかった。不安満載だったわけだが、その不安を超える出来だった。
 開始から「ちょっと、ちょっとちょっと」と(心で)呟き、物語が進むにつれて(心の中で)大爆笑。あ、ジャンルはホラー映画です。物語は破綻していて、セリフは陳腐、演出も陳腐、音楽は使い過ぎ、とどこをどう見ても突っ込むしかない。点数で言えば2点くらい。あ、1000点満点でね。
 逆に皆様に見ていただきたい。でも、この映画の正しい見方は鍋でも突っつきながら、大勢でイチイチ突っ込んでいくというものだと思う。ここまでだと「俺の時間を返せ」とも思わない。むしろ貴重な時間を有り難う! でも「今年見た映画」という話題に上る事はないだろうな。このまま記憶の中からフェイドアウト