不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

ぼのさん

 「ミュージック・ステーション」にU2が出た。いつも外人さんが日本の生放送に出ているのを見ると、気恥ずかしくなってしまう。どこか噛み合わない会話は見てられなくなってしまう。
 ライブ・パフォーマンスよかったす。“Vertigo”の演奏はカラオケかな。コーラスしてないのに声入ってたし。ボノは歌っていたが、カメラそっちのけで動いているのが面白かった。テンション高かったのかな。
 「ニュース23」にも出ていた。REDキャンペーンというエイズ撲滅運動について筑紫哲也と対談。様々な商品を売り、その売り上げをエイズ撲滅に使うというもの。半年で終わるんじゃなくて継続的にやっていくプロジェクトだという。
 ボノが安倍ッチに会った事を含めて、どこかのサイトで「政治家のケツを舐めるような野郎だ」と書いていた。ある種のビジネスや慈善活動も、“ロック好き”な人は否定するんだろうな。ただ音を鳴らせばいいなんて。
 バカじゃなかろうか。頭が悪いんだな。たとえばトム・ヨークは政治的なメッセージを出し、いろいろ団体に力を貸している。Rage Against The Machineは直球に音楽で表現した(行動もした)。全てとは言わないが、ミュージシャンを始め小説家、画家など一流のアーティストはすべからく政治的な一面を持っている。
 彼らの多くは“バリケードの外”で行動をしている。そんな中でボノは政治家に言うのが最も効果的だと判断し、“バリケードの中”へ入っていった。きっと彼を批判する人は「ロックは反体制」とか「政治なんてどうでもいいじゃないか」とか思っているんだろう。どんなに格好つけたって政治が世の中を動かし、政治のもとで生きているんだという事を自覚していない。
 ボノは実際に活動をし、結果を残している。彼が行動した事によって救われた人間がいるのだ。俺は彼のやっている事に疑問を持つ事もあるし、「LIVE8」はどうかと思った。発言も頷けない時がある。しかしボノ自身、そういった批判がある事も、自分がどう見られているかも、全て自覚している。だから俺は彼を支持するし、好きだし、カッコイイと思う。頼むから、もう少し考えてから発言していただきたい。
 ま、んな事は置いておいても(えー?)、U2はいいっす。“Vertigo”だけでも聞いてください。カッコいいよ。
《Hello, Hello
 I'm at a place called Vertigo
 It's everything I wish I didn't know
 But you give me something I can feel, feel》(“Vertigo”)

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