不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

六月二八日、断念、西瓜

 ずっと寝ていたいが暑くて起きるしかない。今夜は吾妻光良 & The Swinging Boppersの恒例ライブなのだがカミさんも私もイマイチ不調なので、断腸の思いで行かない事にする。渋谷まで行く気力がわかない、スタンディングで数時間は体力的にしんどい、ライブの熱気と冷房の寒暖差でやられそうといった理由で、とにかく無理をしてもよくないと判断した、残念だが。昼に外出し、昼飯、無印良品、喫茶店、本屋、薬局、八百屋の順に寄って買い物をして帰宅。読書のつもりが寝てしまい、はっと起きたらカミさんも寝ていた。夕飯後に今シーズン初のスイカを食す、夏が来た。先日最終回を迎えた『ジークアクス』をNetflixで見る、5話まで。

景気付けはだいたい焼肉

 よくぞ金曜まで辿り着けましたね、と自分に言いたいが明日も明後日も仕事はあるので金曜だからといって一区切りではない。しかし週明けには諸々一旦の決着がつくはずである、つかねばならない、ならないのだ、だからいまが一番しんどい。せめての景気付けにと焼肉屋へ行く。そういえば昨日一緒にカレーを食べたバイトが「明日、大学の先輩と焼肉行くから肉以外がいいです」と言っていた、奇しくも彼女と二夜連続同じメニューになった、違うのは年齢と疲労具合、やれやれ。

食べたのはカレー

 お願いしている作業が長引きそうだったのでバイトに夕飯をご馳走する事になったのだが、今年の春からスタートしてトータルでも一時間くらいしか会話をした事がないであろう相手と二人きりというのはなかなかハードルが高い。二十歳の女性に聞きたい事は特にないし、向こうだって同じだろう、かといって何も話さないままでいるのも変だ。お茶を濁すというわけではないが、他にやっているバイトや、見ているYoutuberの話なんぞをしていたら、それなりに会話が弾んだ気もする、毛髪量が多いのがいまの悩みらしい。ちょっとは打ち解けたかな、次はもう少し会話が弾むのか、それともあっさりとリセットされるのか、どっちだろう。

いつどこで知る

 いつの間にか当たり前のように使われている横文字カタカナ言葉というものは結構あると思いますが、先日音楽レビューで《モジュラーの低解像ノイズの不安定性にドラスティックでブレイブリーなハイパーポップの自信》という一文を読んで、「ドラスティック」以外は何もわからなかった。断っておくがこの一文を書いた人を揶揄したいわけではなくあくまで一例であって(こう書かれていた音源を聴いたらとてもよかったし)、知らない音楽用語というものが結構あるよねと言いたいだけなのだ。「ドリーミー」なんかよく使われるけどわかるようでわからない。いつこういう言葉と定義ができて、みんなどこで知るのだろう。映画関連でも、シルベスター・スタローンの事をみんないつの間にか「スライ」というニックネームで呼んでいる、いつからだ。まぁ私だってしれっと使ったりしていて、いざ意味を問われたらふわふわした答えしかできなさそうだけど。雰囲気でわかればいいのかな。

電磁波

 後輩が仕事相手から「これをもらいました」と言って半笑いで見せてきたのは、電磁波防止ステッカーであった。そりゃあ半笑いになる。スマートフォンなどに貼ると電磁波を吸収し、それを利用しリラックス空間を形成すると書かれている。リラックス空間とは何だろうかなど、突っ込みどころしかないのだが、まずもってスマートフォンの電磁波を防止してしまったら、電話もネットも使えなくなるのではないか、Wi-Fiも駄目だろう。作った会社もその仕事相手もそこをどう考えているのか、教えて欲しい。仮に防止(電波弱体)できたとしても(これは可能だろう)スマートフォンの接続が悪くなるだけだし、自分のだけカットしたってそこらじゅうにあるではないか。試しにちょっと検索してみたらこんな説明を見つけた。

例えば携帯電話は、携帯電話基地局との接続状態に応じて電波の強さを制御しているので、電磁波防護をうたった製品を取り付けることで電波を減弱する効果が仮に有った場合、携帯電話は「接続状態が悪い」と判断して、より強い電波を発するので、結果的にユーザーのばく露レベルを逆に高めることになるかもしれません。
生活環境で遭遇し得るばく露レベルの電磁界は低く、健康に悪影響を及ぼすとは考えられないので、そのような対策を講じることに意味はありません。*1

 防ごうとつけた結果、逆に強い電波になってしまう、皮肉だ、まるで昔話の教訓のようだ(違うかな)。とはいえ鰯の頭も信心から、いわゆるトンデモを信じている人は常に世の中にいるものなのだ。ざっと調べただけでこの手のグッズは山と出てきた、こんなに需要があるという事だろう。私だって何となく信じているものがある、信仰に興味もある。まぁあくまで信仰であってトンデモではないのだけれど*2、ともあれ、いま一番の問題は何かといえば、後輩がその仕事相手に次に会う際にそのステッカーをつけるかどうか、である。面倒な相手だなぁ。

*1:防護対策 | 電磁界情報センター

*2:では、トンデモと信仰との違いは何かと改めて問われれば、説明できるだろうけれど結構難しい気もする。

余裕なし

 仮に感情にメモリがあるとしたら、1メモリの大きさがずいぶんと荒くなっている。本来なら1から10まで刻まれているのに、1から5までしか刻まれておらず、だから1メモリで動く感情の幅が大きい、言っている事が伝わっていますかね。むろんその感情は負のものであって、話したり動いたりしている間にイライラしてしまい、そんな自分に気づいて派手にガッカリし、刻々と流れる時間に進まぬ作業でひどく焦ったりしている。一言で言えば余裕がない。落ち着こう、何とかなるし何とかする、行動前に深呼吸ひとつ、まずはそれを忘れないようにしたい。

六月二二日、冷麺で涼をとる

 投票へ行くだけでぐったりするほど暑い。食欲がわかなくて、こういう時こそ冷たいものだと駅前出て冷麺を喰らう。散歩する気にもならず、喫茶店で一服したらもう帰ってしまい、気づいたら転寝。夕飯を喰って洗い物をしていたら『べらぼう』が始まったので、選挙速報番組のために時間がズレた事を知る。いくら参院選の前哨戦と言われているとはいえ、ローカルな都議選でNHKが速報特番をやるのもどうなのか。前哨戦と言っても参院選都民ファーストの会はいないわけだし、参考程度にしかならない気がする。大勢がわかったら夜の散歩へ、生ぬるいが強い風が心地よかった。明日から正念場と思うだけでまたぐったりする。