不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

五月四日、整理

 大家さんが庭の草むしりと除草剤撒きをしてくれていた、窓から顔を出した猫が「にゃー」、大家さんは「はい、こんにちはー」。顔を合わせたら「いま話をしていたの、大好きなの」、いい家に住んでいる。来週古本屋に本を取りに来てもらう予定なので本の整理、といってもカミさんが中心で俺はそれほどない。いくつか最近読んだ山からもう読まないであろう本をピックアップ、文芸誌が多いな。本当はもう少し棚の奥まで深掘りしたいのだがその気力がわかず、表面をなぞる程度で終わってしまった。自室の椅子で音楽を聞きながらぼんやりしていたらメールで仕事の案件が来たので対応。昨日も対応していた、なんだかんだで仕事をしている。ささっと終わらせてから外出。新しい靴の試し履きでぶらぶら、夕飯は早めに最近お気に入りの居酒屋で。先日ガラガラの居酒屋を見たのでここは大丈夫かと思ったが、テイクアウトなどで忙しそう、大変そうだがそれはそれで何より。あとは昨日と同じ、休みもあと一日か、ずっと休んでいたい。休みの合間に仕事をしたい。

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五月三日、もってこい

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 天気がよい、散歩だ。その前に昼飯をと思って家からわりと近いところにあるケンタッキー・フライド・チキンに久しぶりに行ったら、連休仕様で作り置きをドサっと出していて残念な出来栄えであった。これじゃあなぁとその近くにあるロイヤルホストへ行って、オマール海老のサフランライスを食べてしまう、食べ過ぎ。そのまま読書。またぐるりと歩いて、公園のベンチで一休み。いい陽気、心地よい風、穏やかな空、年に何回かある、死ぬにはもってこいと言っていい日だ。どんなに世界が大変で、どれだけ人類が混乱していても、こういう日は必ずある。

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五月二日、毎年恒例

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 連休中二つ目の予定である、炬燵の脱皮こと布団撤収の儀を行う。十〜十一月に出して五月頭にしまうので半年近くも炬燵を設置しているのはずいぶんと長くないかと思うのだがカミさんと猫のためである、だがさすがに五月にはしまいたいので毎年この時期の脱皮作業だ。猫は大慌てするものの、撤収して掃除をしてみたら身軽になった床でスヤスヤのびのびと寝ていた。そのまま人間のトイレと猫のトイレの大掃除を行って、大掃除はこの時期にやる方がいい、今日のところは終わり。

 珈琲豆が心持ち少なくなっていたので、ふらふらと下北沢まで買いに行く。駅前に喫煙所ができているのはいいんだけど、喫煙所が近いのだからいいのだろうと喫煙所の周辺、外側で吸っている人が大勢いたのでうんざりする。そういうとこやで、嫌がられるのは。昼飯は久方ぶりに新雪園、住んでいた頃によく来たが変わりゆく街で内装も味も変わらずで安心した、うまい。豆を注文し、焙煎の間、注文した店は混んでいたので気になっていたカフェラテ専門店で一杯。営業している古本屋もあったみたいだが今日はやめて、豆をピックアップしたら散歩しながら帰る。

 不安定な天気だったがうまく雨を回避して帰宅。昼が多かったのか全く腹が減らないので夜は抜く。カフェラテと共に『ファーゴ』の続きを。

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五月一日、メンテナンス的散髪

 連休中二つある用事のうちの一つが本日の散髪である。どういう経緯だったかは忘れたが姉一家は俺と同じ美容院の同じ美容師が担当しており、たまたま今日俺の予約時間の三十分くらい前に終わるというので、待ち合わせてスタンドコーヒー屋で一杯。しばし立ち話をしてから散髪。短くして二ヶ月だったのでそれほど切らないだろうと思ったが、結構切った。大体の人は自分のベストを保つためにメンテナンス的に髪を切りに来るそうで、俺みたいにその都度何となく変えるというのはあまりないそうだ、知らんかった、だから今回は俺もメンテナンス的散髪。

 終わるや新宿に出てカミさんと待ち合わせて昼飯、かすうどん。もしかしてやっているかなと東急ハンズを見に行ったら開いていたので座椅子を探しに行く。二種類しかなかったが現在使用しているものよりよさげだったので買ってしまう、来るのは連休明け。Amazonで予約していたのに配達予定日になってお届けするのが七月に延びたという通知があってカミさんと共にキレていた漫画『新世紀エヴァンゲリオン』愛蔵版六、七巻を某本屋で見つけて買う、Amazonは即キャンセル。そういう事はあるものだが、せめて配達日ではなくもっと早くに言え。海外のCDショップみたいに最初からいつになるかようわからんのならまだしも。

 帰宅。昼寝。夜は海南鶏飯。『ファーゴ』シーズン2へ。

休みの谷間

 連休の谷間、緊急事態宣言もあってか今日は会社としては休みになっていたのだが、そうはいっても平日なので出ている人はちらほらいて、もちろんその中には俺もいた。とっととすませて帰りたかったが今日届くはずの先方からのデータが一部しか来ておらず、全部来るのはいつなのか、今日中とか言っているけどそれは零時までを指しているのか。一体いつまで待てばいいでしょう、と一緒に担当している在宅勤務の人にメールしてみたら、「常識の範囲内でお待ちいただいて」と返ってきた、あなたの常識が俺の常識だと思うなよ、午後三時でも常識の範囲外だと思ったら帰っていいのか、と意地悪に思ったが実行には移さず、結局六時近くまで待ったが来なかった。昼過ぎ、別部署の人がふらりと来て、無言で「うまい棒」めんたい味を二本置いて去っていった、何かのメッセージだろうか。久しぶりに食べた、遠足の時に買う「うまい棒」は必ずめんたい味だった、こんな味だったっけな。

四月二九日、喰っちゃ寝

 昼飯ついでに図書館に行き、一旦帰宅。カミさんが仕事をするというのでその間どこか外出するかと思っていたら雨が強くなり、眠気にも襲われたので布団に潜り込んでしまう。起きたらカミさんの仕事が終わっていたので、一緒に外出。何するでもなく駅前に出て本屋に寄ってから、夕飯どうするかなとぷらぷらしていたらいつもは早い時間でも賑わっている焼き鳥屋がガランとしていて、外にあるメニューを見たら普段やっていない定食を出していた。店員から「いかがですか、アルコールはだせませんが」と声をかけられたので、「飲めないから問題ないです、じゃあせっかくなので」と入店。定食一つといくつかのつまみをカミさんとわける。店側が酒を出せなくて利益の関係からたいへんだという理屈はわかっていたが、客側は別に料理が出るんだから酒がなくとも行ったっていいのではないかと思っていたのだが、それは下戸の発想であって酒を飲む人は酒があるからその店に行くらしい、そういうものなのか。帰宅し、デザートでパイナップルを食べる。少し間を置いてからカフェラテと共に『ファーゴ』の続き。今日は食べて寝る事以外していない。

平静です

 昨年のこの時期はどんな感じだったろうかと日記を読み返してみたら、事態にいささか動揺はしているものの平静であろうとしている様子が窺い知れた、他の人がどう読むかは知らないが書いておくものである。一年経った現在どうかといえば、悪化していると思える状況にもかかわらず平静そのもので、というかうんざりしていると言った方がいいかもしれないが心乱されてはいないわけで、今日なんか当初は東京油組総本店(店名をいま調べて初めて知った)の油そばは結構好きなのだが喰うと少しだけ腹を下す、というくだらない事を書こうとしていた。一年という時間による慣れなのか、単なる麻痺か、先日書いたように「人生(仮)」あるいは「生活(仮)」という(仮)の気分のまま「連休(仮)」になろうとしている。