不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派地球儀日記

 姉から「(甥っ子の)誕生日プレゼントは地球儀で」というメールが来たのは誕生日の一ヶ月ほど前で、まぁ何かしらあげるつもりだったのでリクエストを受け入れた。地球儀なんか欲しいんだな、すぐに飽きないか、おもしろいのか、いや飽きないかあの子は、凝り性だしマニアックだし、と思って調べ、これかなと決めた数日後に再び姉からメールが来て、「何気なく欲しい地球儀があるのか聞いたら、これって……」と送られてきたのが驚きのお値段だったもので、ちょっとたじろぐ。だが甥っ子はすっかりもらえるものと思っているようで、これはまいった、じゃあクリスマス、お年玉、小学校の入学祝い全て合わせてという事で話をつけて、誕生日の午前中に届くようにした。当日動画が送られてきてたいそう嬉しそうだったので、とりあえずはまぁいいかと思ってしまうくらいには簡単なオジさんであった。

 これが先月の事で、今日は姉一家と忘年会として飲茶食べ放題に行ってたらふく喰ったのだが、食後、店を出るや甥っ子に手を引っ張られ三省堂書店に連れて行かれた、本を買ってもらえると思っているようである。おいおいそういったものはもうあげただろうと教えると、これは贈り物とかではなく、今日の、何でもない買い物であると言う、おかしな話ではないか、姉夫婦を見るとニッコリ笑顔だ、おいこら。甥っ子は二冊選んで持ってきたので、つい「二冊は駄目だよ」と言ってしまい、という事は一冊はいいんだなと認識されるわけで、すぐさま一冊に絞った、交渉がうまいのか俺が下手なのか。わかった、もういいよ、買うよと一冊レジへ持っていく。今後も会うたびに何かしら買わされるのか、来年は姉一家に会う機会を減らした方がいいのではないか、でも甥っ子には会いたいし、まぁ本くらいなら……と思いそうになって振り払った、甘すぎる、そんな事を思う年の瀬であった。