不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

 欠員が出てから半年以上経ち、ようやく補充が入るという、その人が今日顔見せで来た。話を聞けば年齢は少し上、同じ業界にはいたものの、こちらの仕事にはそれほど通じていなさそう、いろいろ教える立場にさせられそうな予感。少し年上の後輩、いささか対応に困る気がするが、どちらかといえば困るのは先方でこちらは別に深く考える事もなく、普通に接すればいいだけかもしれない。

 好きな人には親切に、嫌いな人には丁寧に、という接し方がある程度数がいる組織や人間関係において一番いいと聞く、その通りだ、しかし俺はそもそも年齢の上下に関わらず、よほど親しい人でない限りは丁寧に対応するようにしている。Twitterでもそうだし、随分前一時期やっていたチャットでもそうだった。無難でありどんな相手でも礼儀を持って接するべきだから、ではなくて、いやそういう気持ちもないわけではないが、タメ口があまり好きではないからなのと(丁寧な応対から崩れていくのは好き)、敵を作らない方がいいからである。

 敵は面倒くさい、いれば時間も手間もかかるし、相手も俺を敵と認識するであろう、そうなれば俺の生活が脅かされるかもしれない、そんな事はなるだけ避けたいのは当然だ。しかし、それ以上に、俺は社会不適合者で、この場合の社会不適合者は社会に適合できない人ではなくて、社会と適合したくない人の意であり、できるだけ社会と疎遠でありたい、社会との関係はできるだけ減らしておきたいと思っていて、敵という存在は社会での関係であり、誰であれ社会における関係を極力増やしたくない、だから敵を作りたくない。敵はいない方がいい。友人もカミさんもいるし組織に属した会社員のくせに何を言うかと我ながら思うのだが。