不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

年始派ドーム日記

 昼過ぎに某所を離れ、一旦帰宅。猫の相手や荷物の整理をしてから、水道橋へ。新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 8」in 東京ドームである。昨年に引き続きの観戦。何でも今年は大入り満員だとか(35000人。昨年は29000人)。90年代の入りに比べれば少ないけれど、暗黒時代を知っているだけに、よくぞここまで復活したものだと思う。
 以下、印象に残った試合の感想メモ。敬称略。
 一番見たかったと言ってもよい、永田裕志桜庭和志 vs ダニエル・グレイシー、ホーレス・グレイシー。いつキメるかというひやひやが薄かったのは残念だけど、永田・桜庭がうまく立ち回っていておもしろく見た。ああいう結果になったのは不完全燃焼ではあるけれど、グレイシー側が初プロレスだった事や、勝手に裏の事情なんぞも思ってしまうと、まぁいいんじゃないかな。
 プリンス・デヴィット vs 飯伏幸太。デヴィットのペイント(『進撃の巨人』?)、俺は嫌いじゃないよ。期待されている事をちゃんと驚きと共に出してくる飯伏はすごい。いつかケガするんんじゃないかと、ヒヤヒヤするけど。デヴィットはヒールだからか正面からの試合はしなかったけど、凄みはあった。それを見事に受けて、きっちり〆た飯伏。戴冠おめでとう。
 ダブルメインの一つ、オカダ・カズチカ vs 内藤哲也は、正直凡戦であった。相性が悪かったのかもしれないが、内藤が固すぎる。挑戦者なのに間を空けすぎるし、一つひとつがパッとしない。そうなると、スロースターターな上に、技が相手次第のところがあるオカダもイマイチになる。試合時間は30分超えていて、だらだらした印象。しかも最後のツームストンレインメーカー(不発)→またツームストンレインメーカーの流れは、ツームストンほどの大技なのにフォールをしないし、さらにレインメーカーの予備動作が多すぎるので、「何やってんの?」という気持ちになった。もうちょいやりようがあったと思うなぁ。まぁオカダはわりとがんばっていたけど、内藤はいだたけない。せっかくここまで来たんだから、さらに精進を。
 もう一つのメインは中邑真輔 vs 棚橋弘至は、好ファイトではあったが、よくよく思い出すと試合を作っていたのは棚橋だった。前々から中邑は蹴り(膝)と少しの投げしか技がなく、試合の組み立てが雑だと思う。そこを棚橋が受け止めて、構築していっていた。オカダ・内藤の後だからか、棚橋は巧くなったなぁと思ったほど。ハイフライフローの前は絶対に迅速に動くのは偉い。
 大会のベストバウトは後藤洋央紀 vs 柴田勝頼です。後藤の復帰戦であると同時に、高校時代の部活仲間だった二人が辿り着いた東京ドームという、出来過ぎなドラマが土台にあり、そこに乗っかっての二人のバチバチファイトは見ごたえ十分。特に柴田は、復帰で勘を取り戻そうとする後藤に、「もたついている暇はねぇ!」と言わんばかりに、序盤から遠慮なく打撃を打ち込みまくっていくのがいい。そして引き出した後藤の攻撃を全部受け切るのがまたいい。相変わらず打撃ばかりだけど、「後藤」という枷が心身ともにうまく機能して、見事にプロレスとしてスウィングする試合になっていた。柴田がこんなにいいと思うようになるとは思わなかったな。これは中邑・棚橋を超える名勝負製造機になる気がしますよー。
 以上です。
 地元駅に戻り、沖縄そばを食べてから帰宅。入浴して、昨日と今日の日記書き。正月休みもあと一日、しかし明日は明後日の会議のネタ探しがあるので、休みというわけでもなし。また労働の一年が始まる。