不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派ピーナッツ日記

 9時過ぎに起きたのだが、今朝も荷物を受け取り逃す。来るのが早いというより、チャイムを鳴らしていないのではという疑惑あり。次こそ受け取らねばいかん。雲行きが怪しいので洗濯はせず、カフェラテを飲んでから外出。代々木経由で六本木へ。まずはつるとんたんで昼食。
 六本木ヒルズまで行って、森アーツセンターギャラリーでスヌーピー展 しあわせは、きみをもっと知ること。」*1を見る。チャールズ・M・シュルツ美術館に所蔵されている原画をはじめ、写真、スケッチ、初期作品の原画などがずらり揃った《「かつてない」決定版の展覧会》である。この日記で何度か書いていると思うが、俺は「ピーナッツ」の大ファンである。高校の卒論には「スヌーピーの人生哲学」という、18歳とは思えないジジくさいテーマで書いた。これを書き終えた後でシュルツは引退を発表し、卒論面談の数日前に亡くなった(と記憶している)。
 だから展覧会の開催が発表されてからずっと楽しみにしていたのだが、一方で卒論執筆以降も漫画も関連書籍も結構読んでいるからあまり目新しさはないだろうなとも思っていた。生原稿や限定キャラグッズなどにもあまり興味はなかったし。
 ところが、誰が書いているのか知らないが丁寧な解説テキスト、これぞというピンポイント漫画をピックアップしている作品群、何より全く期待していなかったシュルツの生原稿がすばらしい。見ていて、ついつい胸躍ってしまい、何故だから涙腺が刺激すらされた。特に後半の20年の熟練具合は、神々しいほどである。
 ほくほくしながらショップへ移動。図録だけ買えばいいや……そう思っていたのに、気づいたらちょいちょい増やしていって、それなりの量に。普段は買わないポスターまで。いやはや。ちなみにキャラで言うならスパイクとシュローダー、ピッグペンが特に好き。スヌーピーウッドストックは言わずもがな。むろんチャーリー・ブラウンやライナスも……まぁみんな好きなんですね。
 そのまま、上の階で開催中の六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために」*2へ行く。3年に一度の展覧会シリーズだそうで、29組のアーティストによる現代アート展。入ってすぐに赤瀬川原平の櫻画報など風刺画があって、展覧会全体がかなり社会派なのだろうとわかる。社会派となると、メッセージの意味がわからんと困るし、とはいえストレートすぎても白けてしまう。その辺のバランスが難しい。日本のアートがいま一番面している問いは、そこなんじゃなかろうか。朝海陽子という人の写真作品がよかったです。
 二つの展覧会を続けて見たので、ちと疲れた。タリーズで一休み。この後、映画を見に行くつもりだったが、体力が少なくなっていたので、青山ブックセンターを覘いて、帰路に。途中、早めの時間にさくっと夕飯を。
 家でカフェラテを飲みながら、DVDでアウト・オブ・サイトスティーブン・ソダーバーグ/1998)観賞。粋なストップモーション。なんてことない話だが(中身が薄いというか)、絶妙の距離感を保ったまま映画が転んでいくのがいい。一応ラブロマンス要素もあるけど、この頃からもう低温なんですね、ソダーバーグ。
 入浴。そろそろお湯の温度を上げよう。日記書き。読書。就寝。
 明日明後日と行けば、また休みだ。