不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派密集日記

 昨日寝付けなかったせいもあり、今日は寝過ごしてしまう。気付いたら10時30分で、携帯を見たら今日会う約束をしている姉からメール。待ち合わせ時間が記されていたが、間に合わなさそうなので30分遅れる旨を送り、慌てて支度をする。慌てたせいか、わりと時間があったので、原宿駅で降りて、ぶらぶらと待ち合わせ場所の表参道まで歩いたら、汗だく。
 姉と合流し、希須林でランチ。特に理由はなかったけど「メシでもどうかね」と誘われたのである。奢りだろうが自腹だろうが、うまいメシが喰える機会ならばほいほい乗っかる。ランチの豚ヒレ肉の黒酢酢豚と刺身サラダを。平日でもかなり混んでいたので食べ終わったらすぐに出て、表参道ヒルズ内(初めて行った)にあるトラヤカフェでお茶。トラヤカフェは六本木ヒルズにできた時に数回行ったな。うまいんだけど、高いんだよ。今日だってランチと比べると……まぁそういう事は考えない方がええな。お菓子とお茶、談笑を楽しむ。
 姉と別れて、千代田線で乃木坂に出て、国立新美術館アンドレアス・グルスキー展」*1を見る。ドイツの写真家で、日本初の個展らしい。写真は見た事がある。俯瞰による密集、群衆そして虚無を撮っているわけだが、途中で飽きるかと思ったが存外そうでもない。むしろだんだんはまっていく。近づいたり、遠ざかったりしながら写真を見る。デジタル加工されているのは知っているが、加工されているからこそ不気味さが突出していく。ネットで検索すれば画像は出てくるけれど、PC画面やカタログ程度の大きさではこのおもしろさと不気味さは味わえないだろうな。気に入ったのは(覚えている限りで)「東京証券取引所」「パリ、モンバルナス」「99セント」「ライン川」「カミオカンデ」「F1ピットストップ」「ツール・ド・フランス」「メットマン、高速道路」――まぁほとんど気に入ったんだけどね。
 美術館に併設されているカフェでアイスラテを飲みながら、そういえばシネマート六本木はいま何をやっているのかなと調べてみたら、見たかった作品が上映中、しかも時間もぴったり合いそうだったので、ぶらぶら歩いて向かう。
 見たのは『殺人の告白』ポン・ジュノ監督作『殺人の追憶』のモチーフとなった事件を使った作品で、なかなかの力作。いささか演出が過剰だし、もう少し削って欲しかったが、見応えのある一級品のエンターテインメント。「殺人犯は私だ」と主張しあうという狂った状況を流れるように作り出し、観客含めての騙し騙され、果てにある情念のドライブはお見事。気軽に見に来たのもあって、かなり楽しんだ。
 ところでシネマート六本木の受付でチケットを買った際、「パク・シフのファンクラブからです」と水のペットボトルのプレゼントがあった。リボンがついていて、そこには《心より感謝の気持ちを込めて》とプリントされていたが、ファンクラブの立ち位置がよくわからん。「私たちが好きなパクの映画を見に来てくれてありがとう」ってこと? ファンが、客に対して? 変じゃない? もらったけど。
 土用の丑の日ということで鰻と行きたかったがそうもいかないので、映画館近くにあるつるとんたんでうどん。うがついているので問題ないはず。
 帰宅。アイスコーヒーを飲みながら一休みし、入浴。日記書き、読書、就寝。明日も休みだが、夜は会食あり。面倒だなー。